講演情報

[P09-12]余震活動におけるETASパラメータ変動についての予備的考察

*熊澤 貴雄1、尾形 良彦1 (1. 統計数理研究所)
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M6以上の地震後、同規模以上の地震は遠方よりも近隣で発生する確率が高いことが知られている。特に余震活動は将来の大地震発生の可能性を評価する上で有用であり、通常より静穏な状態が続く場合には、近隣での大地震発生率が数倍に上がることがある。Ogata(2001)は、日本周辺で一元化以前に発生した主要地震の余震列をETASモデルで解析し、モデル予測に対する顕著な余震低下(相対的静穏化)が有意な変化点として検出可能かを検証した。その結果、相対静穏化は地震活動レベルに依存せず、異常な余震活動を識別する有効な指標となることが示された。 本研究では、一元化以降に内陸部および近海部で発生したM6以上の本震・余震系列を対象にETASモデルを適用し、静穏化の有無を確認した。また、非定常ETASモデルによりパラメータの時間変動を推定し、ETASモデルの変化点的運用によるパラメータの階段状変動との整合性を評価した。さらに、この変動の物理的要因についても考察を行った。