講演情報
[S23-14]トカラ列島において発生した地震のFAMT解析ならびに微小地震を含む震源再決定
*小松 正直1、竹中 博士2、岡元 太郎3、浅野 陽一4、八木原 寛5、平野 舟一郎5 (1. 岡山学院大学、2. 岡山大学、3. 東京科学大学、4. 防災科学技術研究所、5. 鹿児島大学)
トカラ列島の宝島周辺において近年地震活動が活発である(図1).最近では2025年6月~7月にかけて群発地震が発生し,2025年7月3日には悪石島で震度6弱を観測するMJMA 5.5の地震が発生した.本研究では2021年以降に発生したこの地域の地震について,First-motion Augmented Moment Tonsor(FAMT)解析を行い地震の位置,規模,震源メカニズムを推定する.インバージョンにはFAMT (Okamoto et al., 2017, EPS)の方法を用い,グリーン関数の計算には陸上,海底地形を考慮できる3次元差分法の計算コードHOT-FDM (Nakamura et al., 2012, BSSA)を使用する.トカラ列島に南北方向,東西方向,鉛直方向に各2 km間隔で震源の候補点を設定し,相反定理を用いてグリーン関数を計算する.グリーン関数の計算に用いた海陸統合の3次元地下構造モデルは小松(2018)による.本研究で使用したデータは防災科学技術研究所,気象庁の観測点,および防災科研・鹿児島大による臨時観測点による観測記録をそれぞれ使用する(図1).解析に用いる波形の周期帯域は実体波の立ち上がりを含む帯域(周期6~40秒)と表面波を含む帯域(周期15~40秒)の二つである.解析した結果の例を図2に示す.この地震の場合,北西南東方向に伸張軸を持つ横ずれ断層であり,この伸張軸方向は,この地域の沖縄トラフのトラフ軸に直交する方向に概ね対応する.本研究では,さらに小さな規模の地震にも注目する.FAMT解析によって推定された地震の震源情報を用いて観測点補正を見積もり,2000年以降にトカラ列島で発生したMJMA2.0以上の地震について気象庁一元化処理震源データに記載されたP波とS波の検測データを用いて震源再決定を行う.小松・他(2022,地震学会秋季大会)の手法により,気象庁震源周辺を水平方向,深さ方向にグリッドサーチし,観測点間の観測走時差と理論走時差のRMSが最小となる点を震源とする.これにより発震時を未知パラメータとせずに震源決定を行うことが可能である.理論走時の計算には,気象庁の走時表(JMA2001)を用いる.
謝辞:本研究では,防災科研,気象庁の観測点,および防災科研・鹿児島大による臨時観測点の記録を使用しました.そのうち,一部の臨時観測点では東京大学地震研究所共同研究プログラムの援助による衛星通信機器を使用しております.記して感謝いたします.グリーン関数の計算は学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点の支援により(課題番号: jh220060,jh250084),名古屋大学情報基盤センターの超並列スパコンFX1000を利用し,および東京大学地震研究所の共同利用における援助を受け(課題番号:2021-S-B104),同大情報基盤センターのシステム(Oakforest-PACS)を利用しました.また,科学研究費助成事業(基盤研究(B) 課題番号23K22582)による援助を受けました.
謝辞:本研究では,防災科研,気象庁の観測点,および防災科研・鹿児島大による臨時観測点の記録を使用しました.そのうち,一部の臨時観測点では東京大学地震研究所共同研究プログラムの援助による衛星通信機器を使用しております.記して感謝いたします.グリーン関数の計算は学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点の支援により(課題番号: jh220060,jh250084),名古屋大学情報基盤センターの超並列スパコンFX1000を利用し,および東京大学地震研究所の共同利用における援助を受け(課題番号:2021-S-B104),同大情報基盤センターのシステム(Oakforest-PACS)を利用しました.また,科学研究費助成事業(基盤研究(B) 課題番号23K22582)による援助を受けました.

