講演情報

[2B16]燃料デブリの性状把握のための分析・推定技術の開発(8) パッシブγ線法の数値解析と測定結果の評価

*冠城 雅晃1、芝 知宙1、松村 太伊知1、坂本 雅洋1、寺島 顕一1、杉崎 沙希2、奥村 啓介1 (1. JAEA、2. E&Eテクノサービス)

キーワード:

福島第一原子力発電所、燃料デブリ、放射性廃棄物、非破壊計測技術、ガンマ線スペクトル分析、放射線輸送コード、燃料試験施設

JAEAでは、福島第一原子力発電所の原子炉格納容器から取り出される回収物に対して、燃料デブリと放射性廃棄物の仕分けに資する非破壊測定技術の開発を進めている。同技術としては、複数の候補手法が検討されているが、本発表ではパッシブγ線法の開発について報告する。試験に利用する測定試料としては、TMI-2燃料デブリならびに高燃焼度な軽水炉使用済み核燃料を選定した。同試料については、JAEA燃料試験施設においてHPGe検出器によるγ線スペクトルを実測し、取得したγ線スペクトルについて、Cs-134、Cs-137、Co-60、Eu-154由来のピークを解析し、事前の燃焼計算ならびに放射線輸送計算による数値解析の結果との比較も含めて評価したので報告する。