講演情報

[3E07]流下液膜内核沸騰に起因する液滴飛散開始条件に関する実験的検討

*名手 海人1、ラカ フィルマン1、成島 勇気2、大川 富雄1、上遠野 健一2 (1. 電通大、2. 日立)

キーワード:

沸騰飛散、液膜ドライアウト、熱流束、二相流、沸騰水型原子炉

沸騰水型原子炉の燃料棒は燃料棒表面の液膜によって冷却が行われる。そのため、菅内壁の液膜が完全に消失し、液膜ドライアウトが起こると伝熱面の焼損につながり、非常に危険である。したがってドライアウト点を正確に予測することは原子炉の安全設計上非常に重要であり、そのために液膜からの液滴飛散現象を把握することが求められている。本発表では流下液膜を用いた加熱実験によって液膜からの液滴飛散現象を飛散メカニズムごとに把握し、新たに波型の液滴飛散の発生条件を開発した結果を示す。