セッション詳細
[C211]シナリオで学ぶ産学共同研究開発契約の勘所 [法工学専門会議]
2025年9月7日(日) 13:30 〜 17:30
第2室(B11)
司会:平井 省三 (日本工営株式会社)
対象:大学生・一般/専門的
事前申込不要
対象:大学生・一般/専門的
事前申込不要
社会が大学にイノベーションの起源となる成果を期待する時代にあって、産学連携の重要性は増しています。産学連携の一形態として、企業が提供する資金で大学と企業が共同して研究を行うことがありますが、資金の使途、成果に関する権利の処理などについて、企業の論理と大学の使命の間にはすれ違いがあり得ます。企業側が投下資本回収の手段として知的財産権の行使を念頭に置いている一方で、大学側は、成果を社会に広く還元することによって社会的責任を果たすことを重視している場合、同床異夢とでもいうべき状況が生じ得ます。知的財産は、本来、成果を生み出した者に一定期間の独占を保証する制度ですから、知的財産の取扱い方によっては、企業の論理と大学の使命が衝突することになります。本企画では、ありうべき衝突のシナリオを提示するとともに、未然に衝突を予防するために必要な法律上の仕組みと契約上の手法について解説します。