講演情報
[学校保健体育-SB-3]主体的な学びを自己調整学習の視点から考える
*幾留 沙智1 (1. 鹿屋体育大学)
<演者略歴>
鹿屋体育大学体育学部卒業、鹿屋体育大学大学院体育学研究科 修士課程及び博士後期課程修了、博士(体育学)
鹿屋体育大学プロジェクト研究員、助教を経て2017年より現職。
鹿屋体育大学体育学部卒業、鹿屋体育大学大学院体育学研究科 修士課程及び博士後期課程修了、博士(体育学)
鹿屋体育大学プロジェクト研究員、助教を経て2017年より現職。
学習者が自身の取り組みを予見・遂行制御・自己省察という3つの段階で循環させながら進めていく学習を自己調整学習という。筆者は、スポーツ競技者の自己調整学習能力を検討し、予見段階が計画と自己効力感という方略及び動機づけに規定されること、遂行制御段階がセルフモニタリングとエフォートという方略及び動機づけに規定されること、そして自己省察段階が評価・内省という方略に規定されることを報告した。さらに本邦最先端水準のスポーツ選手にそれぞれの段階実施の優越が見られたことから、上記5つの方略及び動機づけに通底する練習に対する「主体性」が卓越した競技能力を獲得する重要な条件であると考えた。今回の講演では、自己調整学習理論の紹介を通してスポーツ選手に求められる「主体性」の具体的なかたちを示しながら、これまで本部会が主張してきた「主体的」な学びを促す可能性を提示したい。また、当日報告・提案される学校現場での取り組みや指導法と自己調整学習との接点についても可能な限り触れていきたい。
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