講演情報
[P021]生成AIを活用した英語での専門知識の運用力と発信力を向上させるワークショップの考案
【発表者】近藤 雪絵1、【発表者】後藤 秀貴1 (1. 立命館大学 (日本))
【目的】本研究は、薬学生向け専門英語教育において生成AIの効果的な活用を促し、英語での専門知識の運用力と発信力を向上させるための新たなワークショップモデルを考案することを目的とする。
【方法】先行事例となる立命館大学薬学部4年生向け選択科目「薬学専門英語演習」における生成AI活用ワークショップの実践の成果を踏まえ、生成AIを単なる支援ツールとしてではなく、学習を深化させるため手段として活用するためのワークショップを設計した。ワークショップは1. 基礎リテラシーの習得、2. タスクベースの実践、3. 発信と振り返りによる深化の三段階で構成した。
【結果】先行事例のワークショップでは、参加学生の生成AIに対する印象が事後に大きく好転した。学生は英文の添削、プレゼンテーションや面接の準備、専門英語の学習などへの応用が可能であることを実感した。これを踏まえ、新ワークショップでは次の三段階の活動を取り入れる設計とした。第1段階では、ハルシネーションなど生成AIのリスクと活用法を理解する「基礎リテラシー習得」を目指した。第2段階では、英語を運用する「実践タスク」に取り組んだ。例えば薬局での症状の聞き出しやOTC薬提案など、薬剤師業務を想定したコミュニケーション活動等がこれにあたる。第3段階では、AIが生成したアイデアや表現を批判的に検討し、発信状況に応じて「自己修正・再構成」する作業を行った。これにより、主体的な生成AIおよび英語の運用力を育成する。
【考察】生成AIは薬学専門英語学習に有効であるが、基礎知識を持った上で批判的に活用する態度が不可欠である。学生が自らプロンプトを工夫し、AIによる生成を主体的に検証・修正することが、学びの深化に大きく関わる。適切なリテラシーを身に着けながらも、教員が活用の範囲を制限せず、まずは自由な応用を促しながら、学生が自ら生成AIの使い方や、生成されたアイデアや表現を修正する力を育成することが重要である。
【結論】生成AIは薬学生の専門英語学習を強力に支援しうるが、適切な活用法の指導と自己主導的な学びの設計が不可欠である。本稿で提案したワークショップモデルは、専門的な英語発信力の育成に向けた一つの具体的な試みとなるだろう。
【方法】先行事例となる立命館大学薬学部4年生向け選択科目「薬学専門英語演習」における生成AI活用ワークショップの実践の成果を踏まえ、生成AIを単なる支援ツールとしてではなく、学習を深化させるため手段として活用するためのワークショップを設計した。ワークショップは1. 基礎リテラシーの習得、2. タスクベースの実践、3. 発信と振り返りによる深化の三段階で構成した。
【結果】先行事例のワークショップでは、参加学生の生成AIに対する印象が事後に大きく好転した。学生は英文の添削、プレゼンテーションや面接の準備、専門英語の学習などへの応用が可能であることを実感した。これを踏まえ、新ワークショップでは次の三段階の活動を取り入れる設計とした。第1段階では、ハルシネーションなど生成AIのリスクと活用法を理解する「基礎リテラシー習得」を目指した。第2段階では、英語を運用する「実践タスク」に取り組んだ。例えば薬局での症状の聞き出しやOTC薬提案など、薬剤師業務を想定したコミュニケーション活動等がこれにあたる。第3段階では、AIが生成したアイデアや表現を批判的に検討し、発信状況に応じて「自己修正・再構成」する作業を行った。これにより、主体的な生成AIおよび英語の運用力を育成する。
【考察】生成AIは薬学専門英語学習に有効であるが、基礎知識を持った上で批判的に活用する態度が不可欠である。学生が自らプロンプトを工夫し、AIによる生成を主体的に検証・修正することが、学びの深化に大きく関わる。適切なリテラシーを身に着けながらも、教員が活用の範囲を制限せず、まずは自由な応用を促しながら、学生が自ら生成AIの使い方や、生成されたアイデアや表現を修正する力を育成することが重要である。
【結論】生成AIは薬学生の専門英語学習を強力に支援しうるが、適切な活用法の指導と自己主導的な学びの設計が不可欠である。本稿で提案したワークショップモデルは、専門的な英語発信力の育成に向けた一つの具体的な試みとなるだろう。