講演情報
[P095]思考体験を可能にするグループ・ディスカッションを含むオンラインワークショップの在りかたと課題解決策の検討からの考察
―双方向型オンラインワークショップの研修設計―
【発表者】西村 由弥子1,2,3,4、舘 知也1,5、安川 乃里子1,6、佐村 優1,7、安原 智久1,8、鈴木 匡1,5 (1. 日本医療薬学会 2022年度医療薬学学術第2小委員会 (日本)、2. 昭和医科大学 薬学研究科 社会薬学部門 (日本)、3. 東日本メディコム株式会社 システム開発部 (日本)、4. 熊本大学 教授システム学教育実践力開発拠点 (日本)、5. 名古屋市立大学大学院薬学研究科 臨床薬学分野 (日本)、6. 愛知医科大学病院薬剤部 (日本)、7. 帝京平成大学薬学部 薬学臨床教育研究センター 病院薬学ユニット6 (日本)、8. メディセレ薬局 (日本))
【目的】COVID-19 パンデミックにより集合型研修の現地開催が困難となり、オンライン化が進むも多くはセミナー形式であり、グループディスカッション等の双方向のコミュニケーションを伴う研修の開催は難しかった。日本医療薬学会 2022年度医療薬学学術第2小委員会は、ディスカッション等の有用な学修方略を諦めることなく、誰もが容易に提供できる体制を整えておくことが必要と考え、薬剤師の職能の維持・向上を目的としたオンライン研修の在りかたを提唱するため、集合研修とオンライン研修に関する情報の収集・分析を通して、オンライン研修の在りかたおよびオンライン研修で生じる課題に対する具体的な解決策を導くことを目的に調査研究を行った。
【方法】薬剤師の卒後オンライン研修に関する研究論文は少なく、知見をまとめた書籍の情報を元に、書籍に記載される情報や、Web上で公開される教育機関の実践報告、教育工学における理論に関する文献を基に、オンライン研修で生じる課題と解決策を検討し、Microsoft Excelを用い作成したシート上にセミナーおよびワークショップに分けて整理し、さらに、それぞれの形態のオンライン研修の在り方を検討した。
【結果】セミナーおよびワークショップの設計から準備、研修会当日の運用、事後の研修評価までの流れに沿って、各段階において求められる「要件」と「メリット」および「デメリット」、現状のオンライン研修の「改善点」、「あるべき姿の要件」および改善のための「具体的な施作」を2つの表にまとめた。
【考察】セミナーは一方向の講義が主体となることから、オンライン開催のためのインターネット環境やコミュニケーションの問題点が主な課題となる。対して、ワークショップではそれらの課題の他に、学修方略の選択に限界が生じることが課題として挙がった。しかしながら、オンライン化にあたり学修方略が限定されたとしても、その学修に必要となる前提の知識・スキルを明確にすれば、参加対象者を限定することや、事前学習を設定することができ、オンラインでの学修を成立させることが可能となる。例えば、必要な知識・スキルは事前に確認し、オンラインワークショップでは手順だけを学ぶなどの方法がある。この知見を基に、目的に応じた多様なオンラインワークショップの開催に繋がることを期待する。
【方法】薬剤師の卒後オンライン研修に関する研究論文は少なく、知見をまとめた書籍の情報を元に、書籍に記載される情報や、Web上で公開される教育機関の実践報告、教育工学における理論に関する文献を基に、オンライン研修で生じる課題と解決策を検討し、Microsoft Excelを用い作成したシート上にセミナーおよびワークショップに分けて整理し、さらに、それぞれの形態のオンライン研修の在り方を検討した。
【結果】セミナーおよびワークショップの設計から準備、研修会当日の運用、事後の研修評価までの流れに沿って、各段階において求められる「要件」と「メリット」および「デメリット」、現状のオンライン研修の「改善点」、「あるべき姿の要件」および改善のための「具体的な施作」を2つの表にまとめた。
【考察】セミナーは一方向の講義が主体となることから、オンライン開催のためのインターネット環境やコミュニケーションの問題点が主な課題となる。対して、ワークショップではそれらの課題の他に、学修方略の選択に限界が生じることが課題として挙がった。しかしながら、オンライン化にあたり学修方略が限定されたとしても、その学修に必要となる前提の知識・スキルを明確にすれば、参加対象者を限定することや、事前学習を設定することができ、オンラインでの学修を成立させることが可能となる。例えば、必要な知識・スキルは事前に確認し、オンラインワークショップでは手順だけを学ぶなどの方法がある。この知見を基に、目的に応じた多様なオンラインワークショップの開催に繋がることを期待する。