講演情報
[P107]国道461号ラベンダーロード計画:大田原市の竹林問題について考える
【発表者】金城 ひまり1,2、【発表者】草野 美空1,2、仲村 夏生1,2、新井 琉也1,2、内山 一樹1,2、梨本 皐吉1,2、古川 栞名1,2、伊藤 祐輝1,2、柴原 史奈1,2、風間 竣椰1,2、城田 優介1,2、渡辺 彰1、藤田 光男1、藤井 幹雄1 (1. 国際医療福祉大学ラベンダーロード計画、2. 国際医療福祉大学薬学部)
【目的】国際医療福祉大学大田原キャンパスの南門前、国道461号の中央分離帯は、整備後20年以上が経ち、春から秋にかけ雑草が生い茂っている状態になっており、近隣住民も困っていた。そこで、2023年4月より国際医療福祉大学薬学部の教員、およびボランティア活動学生が中心に、国道461号ラベンダーロード計画を立ち上げ、該当地域をラベンダーのあふれる道路に変えようと奮闘している。活動の目的は、ラベンダーの香りにはリラックス効果があり、地域住民や学生を香りと景観で精神的な健康を提供しようというものである。この活動は、自由参加型のプロジェクト基盤型学修であり、「地域貢献(地域愛)」「社会への興味(知識と態度)」「問題解決能力」「責任感」「困難に打ち勝つ力(グリッド)」などの成長をもたらす教育活動である。2024年度から大田原市の住民が参加し、会合を持つ機会も増えた。近隣では、放置された竹林が増えており、竹による倒木や、竹自体が道路へ浸食し、車の通行を妨げるような事態も発生している。このようなことから竹林を整備し、竹を有効利用することが望まれる。
【方法】私たちは、伐採した竹を破砕し、竹チップにし、ラベンダーロードの防草剤として使用することを検討した。竹は二酸化炭素を吸収し成長するため、竹そのものの利用は、炭素の固定化となりSDGsの観点にも合致する有効な方法と考えられる。我々は除草剤を利用した除草作業を行っているが、多量に使用するとラベンダーまで枯れてしまうなどの問題点がある。したがって、竹チップの利用は除草剤よりも環境に優しいと考えられる。
【結果】竹を伐採し、乾燥後、チッパーを利用して粉砕し、該当道路に敷き詰めた。この竹チップの効果としては、防草シートの様に遮光作用や種が落ちて発芽しても竹の上での発芽は土に根付かないという防草効果が期待できる。さらには、表面を覆うため土の保水効果も期待できる。防草シートは黒色で熱を溜め易いが、その点、竹材では、そのような効果は起こりにくいと考えられる。
【考察】以上の様に、国道461号ラベンダーロード計画を推進する過程で、新たに問題を発見し、解決する方策を考え実践したので、その詳細を報告する。
【方法】私たちは、伐採した竹を破砕し、竹チップにし、ラベンダーロードの防草剤として使用することを検討した。竹は二酸化炭素を吸収し成長するため、竹そのものの利用は、炭素の固定化となりSDGsの観点にも合致する有効な方法と考えられる。我々は除草剤を利用した除草作業を行っているが、多量に使用するとラベンダーまで枯れてしまうなどの問題点がある。したがって、竹チップの利用は除草剤よりも環境に優しいと考えられる。
【結果】竹を伐採し、乾燥後、チッパーを利用して粉砕し、該当道路に敷き詰めた。この竹チップの効果としては、防草シートの様に遮光作用や種が落ちて発芽しても竹の上での発芽は土に根付かないという防草効果が期待できる。さらには、表面を覆うため土の保水効果も期待できる。防草シートは黒色で熱を溜め易いが、その点、竹材では、そのような効果は起こりにくいと考えられる。
【考察】以上の様に、国道461号ラベンダーロード計画を推進する過程で、新たに問題を発見し、解決する方策を考え実践したので、その詳細を報告する。