講演情報

[SS2]ロート製薬 食事業への挑戦~「Vision R」編~―もっとロートを知っていただくために―

真沢 和良(ロート製薬株式会社 食品事業推進部)
山田 耕太郎(ロート製薬株式会社 薬事推進部)
〇真沢 和良 略歴:
ロート製薬(株)食品事業推進部 連携マネージャー 兼(株)北辰フーズ社長付
〇山田 耕太郎 略歴:
ロート製薬(株)薬事推進部 開発推進担当マネージャー、博士(理学)博士(農学)
〇本文:
 私たちは創業以来、胃腸薬、目薬、外皮用薬(メンソレータム等)、2000年以降は「Obagi(オバジ)」「肌ラボ」等ビューティー関連商品の幅広い商品開発および販売を行ってまいりました。2013年からはアグリ事業、レストラン等の食ビジネス、最先端の医療である再生医療事業への挑戦をスタートし、様々な角度から健康と美に関する取り組みを行っています。一方で、2022年から臨床栄養領域における「ロートのサポーター・ファンづくり」に注力し、エビデンスの前に「ロート製薬とは?」というパートを発表させていただきましたが、多くの反響がありました。以下、概要になります。
〈ロートのDNA〉
 これまでの歴史は、「こだわり」「挑戦」「人がやらない事をやる」といったロートに脈々と流れるDNAを持つ先人達により作られてきました。常識破りの化粧品、誰もが無理だと思う難易度の高い課題へも「難しいからこそ、やる」と挑戦し、成功と失敗を積み重ねてきました。
〈世間の印象とGAP〉
「ロート製薬といえば、目薬とハト」の印象が強い方も多くおられるかもしれません。しかし私たちの姿は、もはや売上高の6割以上がスキンケア関連品、また5割近くを海外売上が占めています。
〈コーポレートアイデンティティ〉
今掲げている「ロートはハートだ。」というスローガンは、社員一人ひとりが使命感を持っていきいきと働けること。そして、そんな一人ひとりの情熱で、お客様の心を動かし、社会をより良い方向へと進めていくこと。その想いを表現したスローガンです。
〈健康寿命の延伸への挑戦〉
「健康」は、誰もが願うことであり、幸せの源です。私たちが考える「健康」とは、病気にならないというだけではありません。一人ひとりが心身共に健康であることで、家族が健康になり、社会へと健康が広がっていく。心身ともに健康であるだけでなく、社会に貢献できること、それこそが真の「健康」であると考えています。
〈目指す姿〉
技術の進歩に伴って私たちの生活は進化し、商品やサービス、情報は溢れかえっている一方で、本当に必要なもの、正しいものを見極めることが必要です。さらには日本を越えて世界に目を向けると、日本とはまた異なる現状やニーズが存在し、私たちが取り組むべきことは世界中に広がっています。新しいこと、人がやっていないことをする時、時に孤立することもあり、反対に合うことも多くあります。それは勇気がいるけれど、新しい価値は、その一歩が無いと生まれません。一人ひとりを、社会を、もっともっと健康にしていくために、社員一同決してあきらめない決意で常識を超えるようなユニークで新しい商品やサービスを生み出し、世界中に美と健康を届ける努力をし続けてまいります。
 今回は2つの社会課題(新型栄養失調に起因する軽度不調/生命寿命と健康寿命のGAP10年の短縮)解決に向けた開発品とエビデンスを紹介させていただきつつ、私たちのパッションを感じ取っていただければ幸いです。