講演情報

[10-60]灌漑に伴う田面水の温度・窒素濃度分布形成が米の白未熟粒率に与える影響

*天川 裕太1、西田 和弘1、塚口 直史2、小淵 啓太1、白石 和也1、吉田 修一郎1 (1. 東京大学大学院農学生命科学研究科、2. 石川県立大学生物資源環境学部)

キーワード:

水田灌漑、灌漑水温、田面水の窒素濃度、外観品質、白未熟粒、玄米たんぱく質含有率

低温・高窒素濃度の灌漑水を用いる水田で,田面水の水温・窒素濃度および米の白未熟粒率の水田内分布を測定し,灌漑が米の外観品質に与える影響を調べた.その結果,水口に近いほど,低水温・高窒素濃度となり,玄米たんぱく(窒素)含有率は高く,白未熟粒率は低かった.低温・高窒素濃度の灌漑水条件では,灌漑による窒素供給により稲の窒素吸収量が増加することで,白未熟粒率を減少(外観品質は向上)する可能性が示唆された.

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