講演情報
[P117]薬学専門用語の学習に対する英語科目の取り組み
【発表者】高木 彰子1、秋山 晴代1、山元 健太1、大野 まき1、八代田 英樹1、平 裕一郎1、平 郁子1 (1. 帝京平成大学薬学部)
【目的】英語科目において薬学に関連する英単語の成り立ちや語源を理解することは、薬学専門用語の学習を促進すると期待される。本学の英語科目では、他の薬学専門科目の授業の進捗に合わせて関連性のある薬学英単語を学習するオリジナル教材を作成している。本研究では、オリジナル教材が学生の理解度や記憶力に与える影響を調査した。
【方法】本学1年生(2022、2024各年度)と4年生(2022、2024、2025各年度)を対象に、「学習感情」と「学習到達度感」に関する選択式及び自由記述式の項目を含むアンケートを実施した。このうち、オリジナル教材に関する質問2項目と自由記述から該当する回答を抽出した。自由記述の解析は、KH Coder Starting Editionを使用した。
【結果】1年生(n=291)では、オリジナル教材について理解できたと回答した学生は80%であった。それに対して、薬学英単語を覚えられたと回答した学生は62%であった。また4年生(n=466)に3年生までの教材を振り返らせたところ、理解できた学生は70%、薬学英単語を覚えられた学生は34%であった。自由記述においては、共起ネットワークの解析によって、6つのサブグループに分類できた。このうち特に頻度が高い単語を含むグループは「英語」を含むグループで、「物質」「名前」「重要」に関連がみられた。次に「薬学英単語」を中心にしたグループでは、「学習」や「化学」「理解」に関連がみられた。「覚える」を含むグループでは、「生物」「単語」「成り立ち」などに関連がみられた。
【考察】オリジナル教材の理解度と薬学単語の記憶力について、1年生では教材の理解度も薬学単語の記憶力も高い結果となった。これは、1年生が薬学の専門知識に対して新しい情報を積極的に吸収しやすい段階にあることを示している。一方、4年生の振り返りから、学年を重ねるにつれて語句の難易度が上がり、情報の吸収が難しくなっていることが示されている。共起ネットワークの結果からは、オリジナル教材を通じて薬学英単語を学ぶことで、他科目との関連性を学生が認識していることが分かった。これは教材が知識の提供だけでなく、学生が学んだ内容を他の専門科目と関連付けて理解する助けとなっていることを示している。これらの解析結果を基に、教材を最適化し、学習効果を高める方法を検討することが重要である。
【方法】本学1年生(2022、2024各年度)と4年生(2022、2024、2025各年度)を対象に、「学習感情」と「学習到達度感」に関する選択式及び自由記述式の項目を含むアンケートを実施した。このうち、オリジナル教材に関する質問2項目と自由記述から該当する回答を抽出した。自由記述の解析は、KH Coder Starting Editionを使用した。
【結果】1年生(n=291)では、オリジナル教材について理解できたと回答した学生は80%であった。それに対して、薬学英単語を覚えられたと回答した学生は62%であった。また4年生(n=466)に3年生までの教材を振り返らせたところ、理解できた学生は70%、薬学英単語を覚えられた学生は34%であった。自由記述においては、共起ネットワークの解析によって、6つのサブグループに分類できた。このうち特に頻度が高い単語を含むグループは「英語」を含むグループで、「物質」「名前」「重要」に関連がみられた。次に「薬学英単語」を中心にしたグループでは、「学習」や「化学」「理解」に関連がみられた。「覚える」を含むグループでは、「生物」「単語」「成り立ち」などに関連がみられた。
【考察】オリジナル教材の理解度と薬学単語の記憶力について、1年生では教材の理解度も薬学単語の記憶力も高い結果となった。これは、1年生が薬学の専門知識に対して新しい情報を積極的に吸収しやすい段階にあることを示している。一方、4年生の振り返りから、学年を重ねるにつれて語句の難易度が上がり、情報の吸収が難しくなっていることが示されている。共起ネットワークの結果からは、オリジナル教材を通じて薬学英単語を学ぶことで、他科目との関連性を学生が認識していることが分かった。これは教材が知識の提供だけでなく、学生が学んだ内容を他の専門科目と関連付けて理解する助けとなっていることを示している。これらの解析結果を基に、教材を最適化し、学習効果を高める方法を検討することが重要である。