講演情報
[P016]岩手医科大学薬学部2年次における介護体験実習の実践報告
【発表者】高橋 寛1、白石 博久1、高橋 巌1、佐京 智子1、錦織 健児1、杉山 晶規1、奈良場 博昭1、河野 富一1、三浦 正徳2、阿部 理香3、柏谷 美穂子4、髙橋 理絵子4、藤岡 綾乃4、岩渕 修4 (1. 岩手医科大学薬学部 (日本)、2. 医療法人社団帰厚堂南昌病院リハビリテーション科 (日本)、3. 医療法人社団帰厚堂南昌病院栄養管理科 (日本)、4. 医療法人社団帰厚堂南昌病院薬剤科 (日本))
【目的】薬学部2年生が病院で、患者さんとコミュニケーションをとる実習と注射液の配合変化や簡易懸濁法の体験などを行う介護体験実習を行ったので報告する。
【方法】薬学部の学生29名(男11名、女18名)。老人介護施設併設の病院において、午前はリハビリセンターにおいて、患者さん、リハビリスタッフ、学生がグループを組み、リハビリ中の患者さんに学生がコミュニケーションを取った。午後は、病院食の試食、輸液と注射薬の混合、簡易懸濁法の実習を行った。評価は、コミュニケーションスキル(スキル)の自己評価と午前、午後のそれぞれの実習後の感想文で行った。
【結果】スキルの5段階自己評価では、平均が「位置関係」4.69、「表情」4.52、「話すスピード」4.59、「声の大きさ」4.31また、できたら1の評価では、平均で「共感的態度」0.97、「開いた質問」0.79、「繰り返し」0.83、「非言語の使用」0.83であった。学生の気づきのコメントには、1:1:1の関係が話しやすかった。患者さんの会話のペースに合わせること、名前を呼んでから話し始めることが安心感や理解の促進につながる。また、笑顔やジェスチャーの活用が特に言語障害のある方とのやりとりにおいて効果的、質問をすることで会話が広がるなど、何気ない会話が患者の安心や信頼につながると感じていた。さらに、他の疾患の患者さんと話をしたいなど好意的な感想もあった。病院食試食は、美味しくてイメージが変わった。簡易懸濁法では、溶けない薬があった、薬が溶けていく様子が面白かったなどであった。
【考察】短時間の実習ではあったが、学生は伝える力、聴く力の重要性や非言語的コミュニケーションの大切さ、多様な患者さんに応じた柔軟な対応力など医療人としての姿勢や態度を感じ取っていた。また、他の職種のことが知れたなど、多職種の役割にも興味をもち、学ぶ姿勢も積極的な態度に変化していた。コミュニケーション能力や多職種連携能力は、低学年からの意識付けが重要であり、早期から臨床の現場でさまざまな体験をさせることが必要であることが示唆された。
【結論】本実習は、講義では伝えにくい医療人の態度を体感でき、コミュニケーション能力や多職種連携の重要性を学ぶ機会となり、今後の学修に好ましい効果を及ぼす可能性がある。
【方法】薬学部の学生29名(男11名、女18名)。老人介護施設併設の病院において、午前はリハビリセンターにおいて、患者さん、リハビリスタッフ、学生がグループを組み、リハビリ中の患者さんに学生がコミュニケーションを取った。午後は、病院食の試食、輸液と注射薬の混合、簡易懸濁法の実習を行った。評価は、コミュニケーションスキル(スキル)の自己評価と午前、午後のそれぞれの実習後の感想文で行った。
【結果】スキルの5段階自己評価では、平均が「位置関係」4.69、「表情」4.52、「話すスピード」4.59、「声の大きさ」4.31また、できたら1の評価では、平均で「共感的態度」0.97、「開いた質問」0.79、「繰り返し」0.83、「非言語の使用」0.83であった。学生の気づきのコメントには、1:1:1の関係が話しやすかった。患者さんの会話のペースに合わせること、名前を呼んでから話し始めることが安心感や理解の促進につながる。また、笑顔やジェスチャーの活用が特に言語障害のある方とのやりとりにおいて効果的、質問をすることで会話が広がるなど、何気ない会話が患者の安心や信頼につながると感じていた。さらに、他の疾患の患者さんと話をしたいなど好意的な感想もあった。病院食試食は、美味しくてイメージが変わった。簡易懸濁法では、溶けない薬があった、薬が溶けていく様子が面白かったなどであった。
【考察】短時間の実習ではあったが、学生は伝える力、聴く力の重要性や非言語的コミュニケーションの大切さ、多様な患者さんに応じた柔軟な対応力など医療人としての姿勢や態度を感じ取っていた。また、他の職種のことが知れたなど、多職種の役割にも興味をもち、学ぶ姿勢も積極的な態度に変化していた。コミュニケーション能力や多職種連携能力は、低学年からの意識付けが重要であり、早期から臨床の現場でさまざまな体験をさせることが必要であることが示唆された。
【結論】本実習は、講義では伝えにくい医療人の態度を体感でき、コミュニケーション能力や多職種連携の重要性を学ぶ機会となり、今後の学修に好ましい効果を及ぼす可能性がある。