講演情報

[SY2-1]薬局実務実習での卒後教育までのキャリア形成への「つなぎ」

坂東 俊完(ばんどう薬局)
〇略歴:
1988年 北陸大学薬学部卒業
1988年 貴生病院 薬剤部入局
1991年 (互恵会)おおよど薬局 入局
1994年 楠公堂薬局 入局
1995年 ばんどう薬局 開局
 現在に至る
〇本文:
 大阪市北区薬局実務実習では、全指導薬剤師によって薬学生の卒業後キャリア形成の一助となる価値のある実習にするために、各薬局間の連携や情報共有を行ってきている。将来多方面で活躍できる薬剤師の誕生に向けて、多岐に渡る実習経験を積んでもらうための工夫を模索し実践を行ってきた。
 その中には薬局の実務実習だけではなく、(一社)大阪府薬剤師会の補講参加、製薬企業の協力を得て工場見学、卸配送センターの見学も実施している。薬局での実習とこれらへの参加・体験を加えて、「専門知識」「コミュニケーション能力」「問題解決能力」「情報処理能力」等を備えた薬剤師の育成を目指している。以前より感じていた薬局各施設間で実習の偏りを少しでも埋めるように、相互協力も充実してきている。
 更に大学実務家教員・大阪市北区内の実習受け入れ病院との情報や意見の交換の場を定期的に設けており、この場においてそれぞれの立場からの意見や要望を出し合っている。また薬局実習での問題点や病院への引継ぎ事項、大学側への要望や問題発生時の解決に役立っている。
 我々地域薬局指導薬剤師は、今後も大学実務家教員・病院指導薬剤師とも協働し、今後の更なる充実した実務実習になるように努めていく。