講演情報
[SY2-5]医療施設と連携した臨床研究への取り組みと卒業研究
角本 幹夫(立命館大学薬学部)

〇略歴:
1996年3月 岐阜薬科大学 卒業
1998年3月 岐阜薬科大学大学院 修士課程修了
1998年4月 神戸大学医学部附属病院 薬剤部
2007年10月~2008年3月 トロント小児病院 臨床薬理・毒性学部門 訪問研究員
2009年1月 神戸大学医学部附属病院 薬剤部 副薬剤部長
2010年4月 立命館大学 薬学部 准教授
2022年4月 立命館大学 薬学部 教授
現在に至る
1996年3月 岐阜薬科大学 卒業
1998年3月 岐阜薬科大学大学院 修士課程修了
1998年4月 神戸大学医学部附属病院 薬剤部
2007年10月~2008年3月 トロント小児病院 臨床薬理・毒性学部門 訪問研究員
2009年1月 神戸大学医学部附属病院 薬剤部 副薬剤部長
2010年4月 立命館大学 薬学部 准教授
2022年4月 立命館大学 薬学部 教授
現在に至る
〇本文:
附属の医療関連施設を持たない立命館大学薬学部では、臨床系教員に対して医療施設での研修制度を設けている。この研修制度を利用して、現在2名の臨床系教員が医療施設での研修を行なっている。演者は、田附興風会 医学研究所北野病院薬剤部において2015年から研修を行なっている。研修において、調剤、抗がん薬ミキシング、カンファレンスへの参加、患者への服薬指導等を通した臨床現場における自己の研鑽に留まるだけでなく、研修施設と大学の連携、実務実習生へのサポート・教育を行っている。研修施設と大学の連携については、病院実務実習における学生への指導に留まらず医療現場における問題点の解決を共同研究として実施し、また研修施設の薬剤師の学位取得のサポートを行なってきた。実務実習生へのサポート、教育については、すでに報告しているが病棟実習開始前に薬剤管理指導記録の記載方法について指導薬剤師と協力して指導・復習する機会を設けている。
病院実務実習の学生が実習内で取り組んでいるのと同様に、演者自身もの研修を通して薬物治療における課題を取り上げ、研修施設と連携した臨床研究を行なっている。この研修施設と連携した臨床研究は、研究室に所属する学生の卒業研究のテーマにもなり、学生自身が施設において電子カルテを用いたカルテ調査を薬剤師の協力のもと行っている。学生は、教員(大学)と薬剤師(医療施設)を交え研究の進捗状況を定期的に報告し卒業論文をまとめている。病院実務実習において、学生は個々の患者における薬物治療上の問題点の解決に向けて取り組んでいるが、卒業研究として臨床研究に参加・経験することによって、卒業後、自身が経験する薬物治療における大小様々な問題をそのままにすることなくClinical QuestionとしてとらえResearch Questionとして表現し、自ら臨床研究を行うという意識を持てるよう卒業研究をキャリア形成につなげてもらいたい。
附属の医療関連施設を持たない立命館大学薬学部では、臨床系教員に対して医療施設での研修制度を設けている。この研修制度を利用して、現在2名の臨床系教員が医療施設での研修を行なっている。演者は、田附興風会 医学研究所北野病院薬剤部において2015年から研修を行なっている。研修において、調剤、抗がん薬ミキシング、カンファレンスへの参加、患者への服薬指導等を通した臨床現場における自己の研鑽に留まるだけでなく、研修施設と大学の連携、実務実習生へのサポート・教育を行っている。研修施設と大学の連携については、病院実務実習における学生への指導に留まらず医療現場における問題点の解決を共同研究として実施し、また研修施設の薬剤師の学位取得のサポートを行なってきた。実務実習生へのサポート、教育については、すでに報告しているが病棟実習開始前に薬剤管理指導記録の記載方法について指導薬剤師と協力して指導・復習する機会を設けている。
病院実務実習の学生が実習内で取り組んでいるのと同様に、演者自身もの研修を通して薬物治療における課題を取り上げ、研修施設と連携した臨床研究を行なっている。この研修施設と連携した臨床研究は、研究室に所属する学生の卒業研究のテーマにもなり、学生自身が施設において電子カルテを用いたカルテ調査を薬剤師の協力のもと行っている。学生は、教員(大学)と薬剤師(医療施設)を交え研究の進捗状況を定期的に報告し卒業論文をまとめている。病院実務実習において、学生は個々の患者における薬物治療上の問題点の解決に向けて取り組んでいるが、卒業研究として臨床研究に参加・経験することによって、卒業後、自身が経験する薬物治療における大小様々な問題をそのままにすることなくClinical QuestionとしてとらえResearch Questionとして表現し、自ら臨床研究を行うという意識を持てるよう卒業研究をキャリア形成につなげてもらいたい。