講演情報
[SY4-3]保険薬局での研究・学術活動への支援体制について
長谷川 佳孝(株式会社アインホールディングス 医療連携学術部)

〇略歴:
2000年 大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期課程 修了
三菱電機(株) 先端技術総合研究所
2008年 神戸学院大学薬学部 卒業
2011年 同 大学院博士後期課程 修了 博士(薬学)
(有)さとし会ハセガワ薬局
2013年 (株)アインファーマシーズ アイン薬局西新宿店
2024年 明治薬科大学 客員准教授
2025年 (株)アインホールディングス 担当部長 兼 学術課長
【所属学会】
日本薬局学会(理事、編集委員長)など
2000年 大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期課程 修了
三菱電機(株) 先端技術総合研究所
2008年 神戸学院大学薬学部 卒業
2011年 同 大学院博士後期課程 修了 博士(薬学)
(有)さとし会ハセガワ薬局
2013年 (株)アインファーマシーズ アイン薬局西新宿店
2024年 明治薬科大学 客員准教授
2025年 (株)アインホールディングス 担当部長 兼 学術課長
【所属学会】
日本薬局学会(理事、編集委員長)など
〇本文:
薬局薬剤師の役割は、調剤業務を超えて、地域包括ケアシステムの重要な担い手へと進化している。健康維持から介護まで、地域住民と密接に関わる薬局薬剤師には、対人業務を中心とした積極的な関与が期待されている。そのためには、日々の臨床現場での疑問を解決するための調査・研究に取り組む姿勢が不可欠である。また、得られた知見を医療従事者に還元し、地域住民の健康維持や安全で効果的な外来薬物療法の実現に貢献することも、薬局薬剤師の重要な使命となっている。このような背景から、保険薬局における「研究文化の醸成」「支援体制の構築」が急務といえる。
当社グループでは、この課題に対応するため、複数の取り組みを実施している。その中心となるのが、2019年から開催している「AINイノベーティブカンファレンス」という社内学術大会である。この大会では、外部講師による特別講演やシンポジウム、社内スタッフによるポスター発表、研究教育セミナー、専門資格保有者とのディスカッションなど、多様なプログラムを提供している。第3回大会からは「学会発表チャレンジ演題」を導入し、未発表の口頭発表を審査員と公開討論する場を設けている。
また、研究テーマの発掘と育成にも力を入れており、全社員を対象とした研究テーマの募集や、入社3年目薬剤師を対象とした研究研修を毎年実施している。選ばれたテーマについては、プロトコル作成から学会発表、論文投稿まで、専門部署が一貫してサポートしている。このサポート体制を強化するため、研究に関する各種手引書を作成し、社内ポータルで全社員が閲覧できるようにしている。
さらに、研究の質と倫理性を確保するため、2018年に「アイングループ研究倫理審査委員会」を設立した。社員が実施するすべての研究は、この委員会で適切に審査されている。
これらの取り組みを通じて、当社グループは薬局薬剤師の研究・学術活動を組織的に支援し、その成果を臨床現場に還元することで、地域医療の質の向上に貢献することを目指している。本発表で紹介する当社グループの研究支援体制が、企業における学術活動・研究の支援体制構築、ひいては薬局薬剤師全体の研究力向上の一助となれば幸いである。
薬局薬剤師の役割は、調剤業務を超えて、地域包括ケアシステムの重要な担い手へと進化している。健康維持から介護まで、地域住民と密接に関わる薬局薬剤師には、対人業務を中心とした積極的な関与が期待されている。そのためには、日々の臨床現場での疑問を解決するための調査・研究に取り組む姿勢が不可欠である。また、得られた知見を医療従事者に還元し、地域住民の健康維持や安全で効果的な外来薬物療法の実現に貢献することも、薬局薬剤師の重要な使命となっている。このような背景から、保険薬局における「研究文化の醸成」「支援体制の構築」が急務といえる。
当社グループでは、この課題に対応するため、複数の取り組みを実施している。その中心となるのが、2019年から開催している「AINイノベーティブカンファレンス」という社内学術大会である。この大会では、外部講師による特別講演やシンポジウム、社内スタッフによるポスター発表、研究教育セミナー、専門資格保有者とのディスカッションなど、多様なプログラムを提供している。第3回大会からは「学会発表チャレンジ演題」を導入し、未発表の口頭発表を審査員と公開討論する場を設けている。
また、研究テーマの発掘と育成にも力を入れており、全社員を対象とした研究テーマの募集や、入社3年目薬剤師を対象とした研究研修を毎年実施している。選ばれたテーマについては、プロトコル作成から学会発表、論文投稿まで、専門部署が一貫してサポートしている。このサポート体制を強化するため、研究に関する各種手引書を作成し、社内ポータルで全社員が閲覧できるようにしている。
さらに、研究の質と倫理性を確保するため、2018年に「アイングループ研究倫理審査委員会」を設立した。社員が実施するすべての研究は、この委員会で適切に審査されている。
これらの取り組みを通じて、当社グループは薬局薬剤師の研究・学術活動を組織的に支援し、その成果を臨床現場に還元することで、地域医療の質の向上に貢献することを目指している。本発表で紹介する当社グループの研究支援体制が、企業における学術活動・研究の支援体制構築、ひいては薬局薬剤師全体の研究力向上の一助となれば幸いである。