講演情報
[SY5-4]大学での女性ヘルスケアカフェ実践の立場から
西村 亜佐子(同志社女子大学薬学部)

〇略歴:
2003年 京都薬科大学薬学部薬学科卒業
2005年 京都薬科大学大学院薬学研究科 臨床薬学専攻
修士課程修了
同志社女子大学薬学部医療薬学科 特任助手(医療製剤学)
2010年 京都薬科大学大学院 博士(薬学)取得
2011年 同大学 特任助教(医療製剤学)
現在に至る
資格:スポーツファーマシスト、認定心理士
役職:日本女性医学学会 代議員、日本プライマリ・ケア連合学会 代議員、日本香粧品学会 評議員
2003年 京都薬科大学薬学部薬学科卒業
2005年 京都薬科大学大学院薬学研究科 臨床薬学専攻
修士課程修了
同志社女子大学薬学部医療薬学科 特任助手(医療製剤学)
2010年 京都薬科大学大学院 博士(薬学)取得
2011年 同大学 特任助教(医療製剤学)
現在に至る
資格:スポーツファーマシスト、認定心理士
役職:日本女性医学学会 代議員、日本プライマリ・ケア連合学会 代議員、日本香粧品学会 評議員
〇本文:
本発表では、薬学生とともに学内で実施している「女性ヘルスケアカフェ」の取り組みを紹介する。この活動は、大学生が正しい健康情報を知り、健康に関心を持つきっかけを作るために始めた。加えて、運営に携わる薬学生自身が自らの健康と向き合いながら、将来、女性の健康支援に積極的に関わる薬剤師としての力を育むことも期待している。
活動の背景には、「知っていればよかった」と後悔することがないよう、事前に正しい知識や情報を提供したいという思いがある。将来に向けた備えとして、若い世代が自分の健康と向き合うきっかけ作りを目指す。同時に、たとえ事前に知らなかったとしても、健康に関する悩みや不安を感じたときに、正しい情報にアクセスし、自分のライフスタイルや価値観に合った選択が当たり前にできることも大切にしたいと考える。そのとき、薬剤師が信頼できる身近な医療者としての役割を果たすことが求められる。本活動は、薬学生自身がそのような薬剤師として成長するための学びの場でもあり、薬学教育の中で地域の健康支援にどう関わるかを考える実践の一つになると考えている。
カフェは、月1回ほどのペースで開催しており、月経や貧血、骨の健康などをテーマにしたミニ講義、骨密度・ヘモグロビン値の測定、月経ケア製品の展示などを行っている。講義や測定結果の説明は、主に薬学生が担当し、情報提供の難しさや伝わる言葉の選び方について、実践的に学ぶ機会となっている。また、学生たちが主体的に運営に関わることで、単なる知識の習得にとどまらず、参加者との対話を通じて相互に学び合い、成長する場となっている。こうした経験は、将来の薬剤師としてのコミュニケーション力やエンパワーメント力の育成にもつながると考える。
さらに、地域の婦人科クリニックや保健所・ヘルスケア関連企業への見学も実施しており、地域にある健康支援の現場でどんな職種がどう関わっているかを知る機会も作っている。“Sexual reproductive health and right、性と生殖に関する健康と権利)”の視点に立ち、すべての人が必要なときに必要な支援を受けられる社会の実現に向けて、薬学教育の中で何ができるのかを実践を通して考えていきたい。当日は、この「女性ヘルスケアカフェ」における具体的な実践内容や学生たちの気づき、運営上の工夫や課題について紹介する。
本発表では、薬学生とともに学内で実施している「女性ヘルスケアカフェ」の取り組みを紹介する。この活動は、大学生が正しい健康情報を知り、健康に関心を持つきっかけを作るために始めた。加えて、運営に携わる薬学生自身が自らの健康と向き合いながら、将来、女性の健康支援に積極的に関わる薬剤師としての力を育むことも期待している。
活動の背景には、「知っていればよかった」と後悔することがないよう、事前に正しい知識や情報を提供したいという思いがある。将来に向けた備えとして、若い世代が自分の健康と向き合うきっかけ作りを目指す。同時に、たとえ事前に知らなかったとしても、健康に関する悩みや不安を感じたときに、正しい情報にアクセスし、自分のライフスタイルや価値観に合った選択が当たり前にできることも大切にしたいと考える。そのとき、薬剤師が信頼できる身近な医療者としての役割を果たすことが求められる。本活動は、薬学生自身がそのような薬剤師として成長するための学びの場でもあり、薬学教育の中で地域の健康支援にどう関わるかを考える実践の一つになると考えている。
カフェは、月1回ほどのペースで開催しており、月経や貧血、骨の健康などをテーマにしたミニ講義、骨密度・ヘモグロビン値の測定、月経ケア製品の展示などを行っている。講義や測定結果の説明は、主に薬学生が担当し、情報提供の難しさや伝わる言葉の選び方について、実践的に学ぶ機会となっている。また、学生たちが主体的に運営に関わることで、単なる知識の習得にとどまらず、参加者との対話を通じて相互に学び合い、成長する場となっている。こうした経験は、将来の薬剤師としてのコミュニケーション力やエンパワーメント力の育成にもつながると考える。
さらに、地域の婦人科クリニックや保健所・ヘルスケア関連企業への見学も実施しており、地域にある健康支援の現場でどんな職種がどう関わっているかを知る機会も作っている。“Sexual reproductive health and right、性と生殖に関する健康と権利)”の視点に立ち、すべての人が必要なときに必要な支援を受けられる社会の実現に向けて、薬学教育の中で何ができるのかを実践を通して考えていきたい。当日は、この「女性ヘルスケアカフェ」における具体的な実践内容や学生たちの気づき、運営上の工夫や課題について紹介する。