講演情報
[SY6-2]医療現場が期待する薬学教育に求めるデータサイエンス教育
舟越 亮寛(亀田総合病院薬剤部)

〇略歴:
亀田総合病院薬剤部部長、博士(薬科学)。
日本病院薬剤師会常務理事(総務部長・医療DX対応検討特別委員会委員長等)、日本薬剤師会理事(医療DX施策対応検討委員会等)、日本医療マネジメント学会(医療DX委員会等)、厚生労働省電子カルテ共有サービス作業班の報告と課題に係る作業班、電子処方箋推進のためのシステム面の課題等に係る作業班等、厚生労働科学研究費ICT技術を利用した新規安全性情報報告の基盤構築に資する調査研究(分担)等
亀田総合病院薬剤部部長、博士(薬科学)。
日本病院薬剤師会常務理事(総務部長・医療DX対応検討特別委員会委員長等)、日本薬剤師会理事(医療DX施策対応検討委員会等)、日本医療マネジメント学会(医療DX委員会等)、厚生労働省電子カルテ共有サービス作業班の報告と課題に係る作業班、電子処方箋推進のためのシステム面の課題等に係る作業班等、厚生労働科学研究費ICT技術を利用した新規安全性情報報告の基盤構築に資する調査研究(分担)等
〇本文:
令和4年度に薬学教育モデル・コア・カリキュラム(以下、コアカリ)の改訂版が策定され、令和6年度入学生より適用が開始された。令和10年度にはF 臨床薬学を中心として卒前実務実習生を医療現場では受け入れることになる。これまで同様に実習前まで何がどの程度できるようになっているか共用試験であるCBT(Computer-Based Testing) と OSCE (Objective Structured Clinical Examination) でいわゆる違法性の阻却のラインとしての対応が実務実習として当然最重要となる。加えて令和6年3月には薬剤師臨床研修ガイドラインが公表され卒前卒後のシームレスな臨床薬学の教育研修体制が整いつつある。
一方で、医療現場では既に少子高齢社会から急激な人口減少の入り口に立っており、政府は医療DX本部を立ち上げ、令和12年までの到達目標を複数掲げている。令和12年はコアカリ改訂で新たな教育を受けた薬剤師が医療現場に輩出される年でもある。令和10年の実務実習受け入れ施設によって医療DX推進に差が出ている状況にあると想定される。その施設によってある程度対応ができる基礎力を身に付けておくことが望ましく、B 社会と薬学の「B-5-1 保健医療統計」、「B-5-2 デジタル技術・データサイエンス」、「B-5-3 アウトカムの可視化」が不十分であると、医療現場でF臨床薬学の卒前卒後の質の高い教育研修が円滑に進まない可能性がある。
本発表では、B-5-1 については予防薬学の実践現況、B-5-2については政府が進めている医療DXの進捗状況、B-5-3については高血圧治療ガイドライン2019/高血圧管理・治療ガイドライン2025を例にとって医療現場が期待するデータサインス教育を紹介する。
令和4年度に薬学教育モデル・コア・カリキュラム(以下、コアカリ)の改訂版が策定され、令和6年度入学生より適用が開始された。令和10年度にはF 臨床薬学を中心として卒前実務実習生を医療現場では受け入れることになる。これまで同様に実習前まで何がどの程度できるようになっているか共用試験であるCBT(Computer-Based Testing) と OSCE (Objective Structured Clinical Examination) でいわゆる違法性の阻却のラインとしての対応が実務実習として当然最重要となる。加えて令和6年3月には薬剤師臨床研修ガイドラインが公表され卒前卒後のシームレスな臨床薬学の教育研修体制が整いつつある。
一方で、医療現場では既に少子高齢社会から急激な人口減少の入り口に立っており、政府は医療DX本部を立ち上げ、令和12年までの到達目標を複数掲げている。令和12年はコアカリ改訂で新たな教育を受けた薬剤師が医療現場に輩出される年でもある。令和10年の実務実習受け入れ施設によって医療DX推進に差が出ている状況にあると想定される。その施設によってある程度対応ができる基礎力を身に付けておくことが望ましく、B 社会と薬学の「B-5-1 保健医療統計」、「B-5-2 デジタル技術・データサイエンス」、「B-5-3 アウトカムの可視化」が不十分であると、医療現場でF臨床薬学の卒前卒後の質の高い教育研修が円滑に進まない可能性がある。
本発表では、B-5-1 については予防薬学の実践現況、B-5-2については政府が進めている医療DXの進捗状況、B-5-3については高血圧治療ガイドライン2019/高血圧管理・治療ガイドライン2025を例にとって医療現場が期待するデータサインス教育を紹介する。