セッション詳細
シンポジウム6
コアカリ適用から2年目「情報・科学技術を活かす能力」を醸成する教育について考える
2025年8月24日(日) 9:00 〜 11:00
第4会場(442教室)
代表オーガナイザー:木下 淳(兵庫医科大学薬学部)
共同オーガナイザー:村岡 千種(藤田医科大学保健衛生学部)
共同オーガナイザー:村岡 千種(藤田医科大学保健衛生学部)
〇概要:
R4年度改訂コアカリで新設された「情報・科学技術を活かす能力」を醸成する教育が開始されている。一方、医歯薬系大学・学部における数理・データサイエンス(DS)・AI教育実施に向けた手引きが発出されている。本シンポジウムでは、関連コンソーシアムで医療系DS教育を牽引している先生を招聘するほか、医療現場からのDS教育の提言、学部教育での取り組み事例を紹介し、薬学におけるDS教育について議論したい。
R4年度改訂コアカリで新設された「情報・科学技術を活かす能力」を醸成する教育が開始されている。一方、医歯薬系大学・学部における数理・データサイエンス(DS)・AI教育実施に向けた手引きが発出されている。本シンポジウムでは、関連コンソーシアムで医療系DS教育を牽引している先生を招聘するほか、医療現場からのDS教育の提言、学部教育での取り組み事例を紹介し、薬学におけるDS教育について議論したい。
〇詳細:
第5期科学技術基本計画においてSociety 5.0の概念が提示され、2019年6月には「AI戦略2019」が策定された。「AI戦略2019」には、「人間尊重」「多様性」「持続可能」の3つの理念が掲げられ、その理念を実装するための種々の戦略目標や具体的取組が示されている。なかでも「教育改革」は、理念実現のための具体的取組の最初に示されており、初等・中等教育ではICT活用教育の推進や「情報」の必修化などが挙げられている。高等教育では、全ての大学・高専生が数理・データサイエンス・AI(以下、MDA)のリテラシーを身につけるための数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(MDASH)などが挙げられており、MDAが活用できる人材育成を重要視していることが窺える。
このように、高等教育におけるMDA教育が推進されている背景から、令和4年度に同時改訂された医学・歯学・薬学のモデル・コア・カリキュラムには、新たな資質・能力として「情報・科学技術を活かす能力」が新設され、令和6年度入学生から適用されている。このモデル・コア・カリキュラムが適用される前年に開催された令和5年度文部科学省薬学教育指導者のためのワークショップ報告書によれば、「情報・科学技術を活かす能力」に相当する教授内容やこれらの教育を担当する教員不足といった問題点が提示されていることから、各大学は試行錯誤しながら、これらの教育を進めていることが予想される。
そこで本シンポジウムでは、数理・データサイエンス・AI教育強化拠点コンソーシアムの医療系分野特定分野校をご担当され、医療系学部におけるMDA教育を牽引されている東京科学大学データサイエンス・AI全学教育機構の先生方を招聘し、これまでに取り組まれてこられた医歯薬学分野へのデータサイエンス教育の事例についてご講演いただく。また、医療機関におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けて取り組まれている病院薬剤師の先生を招聘し、薬学教育で求められるデータサイエンス教育についてご講演いただく。その後、オーガナイザーより、2年間にわたって試行錯誤で取り組んできた薬学教育におけるデータサイエンス教育事例を報告する。このシンポジウムを通じて、「情報・科学技術を活かす能力」を醸成する教育について、参加者とともに考えたい。
第5期科学技術基本計画においてSociety 5.0の概念が提示され、2019年6月には「AI戦略2019」が策定された。「AI戦略2019」には、「人間尊重」「多様性」「持続可能」の3つの理念が掲げられ、その理念を実装するための種々の戦略目標や具体的取組が示されている。なかでも「教育改革」は、理念実現のための具体的取組の最初に示されており、初等・中等教育ではICT活用教育の推進や「情報」の必修化などが挙げられている。高等教育では、全ての大学・高専生が数理・データサイエンス・AI(以下、MDA)のリテラシーを身につけるための数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(MDASH)などが挙げられており、MDAが活用できる人材育成を重要視していることが窺える。
このように、高等教育におけるMDA教育が推進されている背景から、令和4年度に同時改訂された医学・歯学・薬学のモデル・コア・カリキュラムには、新たな資質・能力として「情報・科学技術を活かす能力」が新設され、令和6年度入学生から適用されている。このモデル・コア・カリキュラムが適用される前年に開催された令和5年度文部科学省薬学教育指導者のためのワークショップ報告書によれば、「情報・科学技術を活かす能力」に相当する教授内容やこれらの教育を担当する教員不足といった問題点が提示されていることから、各大学は試行錯誤しながら、これらの教育を進めていることが予想される。
そこで本シンポジウムでは、数理・データサイエンス・AI教育強化拠点コンソーシアムの医療系分野特定分野校をご担当され、医療系学部におけるMDA教育を牽引されている東京科学大学データサイエンス・AI全学教育機構の先生方を招聘し、これまでに取り組まれてこられた医歯薬学分野へのデータサイエンス教育の事例についてご講演いただく。また、医療機関におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けて取り組まれている病院薬剤師の先生を招聘し、薬学教育で求められるデータサイエンス教育についてご講演いただく。その後、オーガナイザーより、2年間にわたって試行錯誤で取り組んできた薬学教育におけるデータサイエンス教育事例を報告する。このシンポジウムを通じて、「情報・科学技術を活かす能力」を醸成する教育について、参加者とともに考えたい。
[SY6-0]趣旨説明
[SY6-1]医歯薬学分野におけるデータサイエンス教育の実装とコアカリへの対応
須藤 毅顕(東京科学大学 データサイエンス・AI全学教育機構)
木下 淳博(東京科学大学)
木下 淳博(東京科学大学)
[SY6-2]医療現場が期待する薬学教育に求めるデータサイエンス教育
舟越 亮寛(亀田総合病院薬剤部)
[SY6-3]薬学生へのデータサイエンス教育の実践報告
木下 淳(兵庫医科大学薬学部)