Session Details

[SE01]「大会長特別企画」Special Event (in Japanese)(Senior)
「ぼくたちの失敗」【J】
※軽食・ドリンク付き(Includes a light meal and a drink)

Wed. Jul 16, 2025 6:10 PM - 7:40 PM JST
Wed. Jul 16, 2025 9:10 AM - 10:40 AM UTC
Room B(5F Small Hall1)
座長:近藤滋(NIG)、中野明彦(理研)/Chairpersons:Shigeru Kondo(NIG), Akihiko Nakano(RIKEN)
パネリスト/Panelists:
審良 静男(大阪大学)/Shizuo Akira (Univ. of Osaka)
中山 敬一(東京科学大学)/Keiichi Nakayama (Science Tokyo)
林 茂生(理化学研究所)/Shigeo Hayashi (RIKEN)
森 和俊 (京都大学)/Kazutoshi Mori (Kyoto Univ.)
※軽食・ドリンク付き
今回のお題は、なんと<ノーベル賞>である。全ての科学者にとって、野球で言えばメジャーのMVP、サッカーならバロンドールと言ったところだろうか。野球やサッカーに青春をかける高校生のほとんどが大谷やメッシに憧れ、そうなりたいと願うのは当然であり、健全なことだ。科学者だって、心情においては似たようなものである。口に出すかどうかは別にして、あなたも、「科学の道に進みたい」と願ったときに「将来ノーベル賞をとったるぞ」とか、「俺はワトソン、クリックを超える」と夕日に誓ったのではないだろうか。あるいは、プロポーズのセリフが「いつかストックホルムに君を連れていく」だったため、「いつになるんじゃ?あ~~?」と責め続けられている人もいるかもしれない。
だが、若いうちはそうであっても、歳を重ねていくうちに大それた望みを意識することは少なくなっていく。野球やサッカーの場合、スター選手とは体格的な能力の差があまりにも明らかなため、自分は大谷にはなれないと気づかされずにいられない。残念ではあるが、まあ、はっきりとした理由があるため、踏ん切りがつけやすいともいえる。では、生物学者の場合はどうだろう。体力は関係ないし、それほど天才的な頭脳がいるとも思えない。歳をとってからノーベル賞の対象となった発見をした人も、少なからず存在する。だから、頭が正常に働く限り、それを目指すべきなのだと思う。だが、多くは、歳を経るにつれて、「いや、自分はそんな大それたこと考えたことはない」「賞を目指すなんて品が無い」「自分の道を行けばよいのだ」とか言って、一歩引いてしまうのである。実にもったいない。本人にとってももったいないし、日本の科学界にとっても損失である。
というわけで、本シンポジウムにおいては、ノーベル賞を中心テーマとして、生物学者の理想と夢と現実を語り合いたい。司会は、ノーベル賞を夢見つつもかすりもしなかった近藤滋と、品のないことは言わない主義だがかすったかもと内心思っている中野明彦が務めます。パネラーは現在交渉中ですが、きっとご満足いただける大物に来ていただける予定です。こうご期待!!

[SE01]「大会長特別企画」Special Event (in Japanese)(Senior)
「ぼくたちの失敗」【J】

Comment()