講演情報
[C4-05]食品広告における視覚的要素が商品魅力に与える影響
*武藤 結衣1、岩井 隆宏1、田中 美桜里1、チョ ブギョン1、松本 佳奈1、加藤 拓巳1 (1. 明治大学)
キーワード:
Food aesthetics、Visual elements、Sensory marketing
本研究は、消費者が機能的価値よりも情緒的価値を重視する傾向に着目し、ホットコーヒーにおけるスリーブの有無や、ミルクとの混ざり具合が商品魅力に与える影響を検証した。近年、テイクアウト文化が浸透し、スリーブは機能性だけでなくライフスタイルの象徴となっているが、その情緒的価値に関する研究は不足している。また、食品の視覚的変化を意図的に強調する「フードポルノ」の知見は飲料分野では限られていた。本研究では、1.スリーブの有無、2.ミルクとコーヒーの混ざり具合(完全に混ざった状態、混ざり途中、分離状態)が商品魅力に与える影響を調査した。結果として、スリーブの有無ではスリーブありの方が魅力を高めた。また、コーヒーとミルクの混ざり途中の状態が、完全に混ざった状態よりも魅力的と評価された。これは、消費者が完成形の飲料よりも、その過程に魅力を感じるためである。実務的には、企業は商品の視覚的要素に注意を払い、機能的要素にも情緒的価値を持たせることが重要である。スリーブの「保温機能」やミルクの「希釈機能」も、適切な見せ方により商品魅力を向上させる要素となり得る。
