講演情報

[D9-05]クレヨン作りのワークショップを通じた風景の色の記述と共有に関する研究

*羽賀 優希1、石川 初2 (1. 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科、2. 慶應義塾大学 環境情報学部)

キーワード:

ワークショップ、地域の色、風景

景観の計画やデザインにおける色彩、特に地域固有の色を見いだすことの重要性は近年多く指摘されている。しかし、市民参加による地域の色の記述と共有、特に風景から色を見いだす方法はいまだ模索されている。本研究では、住民参加によって地域の風景から色を採集し、それをもとにオリジナルのクレヨンセットを作るワークショップを設計した。また、約4年間にわたって実施を繰り返し改良を重ね、子どもにも参加しやすく、容易に成果を共有できる景観の色彩ワークショップの手法を定型化した。ワークショップは、道具と材料の準備、風景の色採集、クレヨン作り、色の共有とアーカイブという作業からなる。実施を繰り返す過程で、ワークショップの参加者は、風景の色の多様さを発見することや、色作りやカラーハンティングを通じて色彩感覚が養われたことが示唆された。また、個人の制作したクレヨンを統合してセットにすることで、特定の季節や日時に参加者個人が主観的に捉えた色を損なうことなく、地域の新たな風景を想起させる可能性がある材料としてアーカイブできることがわかった。定型化したワークショップはその手順をマニュアルにし、オンラインで一般に公開した。