講演情報
[PB-10]一人称二人称三人称で探る、食への向き合い方と問いの変化の探究問いの変化を受け入れる実践と食事の「えらぶ、つくる、たべる」という連続的な活動の価値
*大場 心晴1、安武 伸朗1 (1. 常葉大学)
キーワード:
Social design、Design research、Ethnography
著者は、朝食を食べる習慣が薄れていった自身の経験を振り返る中で、朝食の有無が健康管理や収入、生活圏の拡大などと複雑に絡み合っていることに気づいた。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(平成29年)では、20代女性の朝食欠食率は23.6%1)に上り、特に学生や働く女性の間でその傾向が顕著だ。この背景には、忙しさによる時間の制約、食事の優先度の低下などが関係していると考えられるが、データでは実態把握には限界がある。朝食を食べない理由について女性にインタビューを試みたが、「朝食の有無」に焦点を当てるだけでは本質的な課題から外れるような懸念をいだいた。そこで著者は「働く女性が食に向き合う暮らしを実現するにはどうしたら良いのか?」という問いを持ち、自身の食生活の実験としてファーストフードの利用や、働く女性7人へのインタビューを実施し、そこで得た問いをもとに、複数人でのパン作りの実践へと発展させた。 本稿では、実践を重ねて問いが変化した過程を基に、「えらぶ、つくる、たべる」という連続的な活動が、個人が食に対して意欲的になる暮らしや他者との関わり方に影響を与える可能性について報告する。
