講演情報

[PB-20]アニメーションを用いたスラップスティック『トムとジェリー』50作品を対象とした変形表現の分析

*関 博紀1、小林 伊央汰1、酒井 颯士1、田中 大翔1 (1. 東京都市大学 メディア情報学部)

キーワード:

Transformational analysis、Slapstick、Tom & Jerry

本研究は、アメリカの短編アニメーション作品である『トムとジェリー』を取り上げ、作品の特徴である登場キャラクターの変形場面に注目し、その表現手法を確かめた。その結果、視点ごと、視点の組み合わせのいずれにおいても、日常の生活場面を舞台とした身体的な争いが描かれていることが確認された。これは、サイレント映画時代に隆盛したスラップスティックの流れを踏襲していることを示していると考えられる。一方で、その表現には極端なものが含まれ、また、バリエーションが豊かであることが確認され、この点にはアニメーション技術ゆえの影響が現れている可能性がある。以上の結果は、優れた喜劇は豊富なギャグを持ち、面白いギャグほど飛躍が大きいとする小林(2024)の指摘との関係が示唆される。