講演情報
[PB-29]消失を前提とした匿名名義の創作人格は、どのような形で残すことができるのか。匿名名義のライフサイクルモデルから、継承の可能性をデザインする
*村井 花帆1 (1. 武蔵野美術大学)
キーワード:
匿名創作
近年、SNSや匿名プラットフォーム上の創作活動において、「匿名名義」は単なる記号ではなく、感情や記憶、創作意志を帯びた人格的存在として機能する場面が増えている。一方で、アカウント削除やプラットフォームの閉鎖により、作品や関係性の文脈が断絶される現象が生じているほか、創作人格と切り離された「なりすまし」や「AIによる模倣」も顕在化している。本研究は、匿名名義を「身体を持たない創作人格」と捉え、その誕生から死、継承に至るライフサイクルをモデル化し、匿名創作における「死」とは何か、その後に何が残るのかを検討する。特に、ポストヒューマン的倫理観に基づき、名義の「死」をいかに理解し、いかに「意志」を託すことができるのかを問い、遺書や墓標といったメタファーをもとに継承の制度設計を構想する。
