講演情報
[PB-50]秋田県S地域におけるどぶろくにみられる生活の知恵高齢女性を対象とした飲食に関する聞き取り調査を手掛かりに
*易 前燚1、青木 宏展2、植田 憲2 (1. 千葉大学大学院、2. 千葉大学)
キーワード:
Doburoku、Wisdom of Everyday Life、Akita
本稿は、秋田県S地域における高齢女性への飲食に関する聞き取り調査を手掛かりに、どぶろくが人びとの暮らしにいかなる役割を果たしてきたのかを明らかにするとともに、そこにみられる生活の知恵を再確認することを目的としたものである。 分析・調査の結果、以下の三点が明らかになった。①どぶろくはさまざまなの地元食材と組み合わせることで、家庭内で多彩な食卓を生み出すことを可能にした。②どぶろくは、共有を前提とした食の一つとして、暮らしを共にする人びとの喜びや悲しみを分かち合い、人とのつながりを築く媒体となった。③手ずからつくったどぶろくは、神や先祖に捧げるための特別な飲食物として扱われており、人びとは年中行事を通じて、それに「よき暮らし」への願いを反映させてきたのである。
