講演情報
[PB-51]ステークホルダー分析からみる東京都・墨田区の伝統工芸産業ものの制作・使用における実態調査を通じて
*丸山 新世1、陳 娟志2、青木 宏展3、植田 憲3 (1. セイコーエプソン株式会社、2. 千葉大学大学院、3. 千葉大学)
キーワード:
Traditional Craft Industry、Stakeholder Analysis、Infographics
本研究は、東京都墨田区の伝統工芸産業に関わるステークホルダーの変遷を明らかにし、地域とものづくりの関係を可視化し、その分析をもとに継承方法の導出を行ったものである。江戸表具、江戸切子、江戸木目込人形、江戸押絵羽子板、江戸小紋の5業種を取り上げ、文献調査と聞き取り調査を通じて、各業種におけるステークホルダーの変化を記録した。調査の結果、墨田区の伝統工芸産業では、問屋が「価格の安定化」「品質保証」「職人との教育的な関係」など多岐にわたる役割を担っており、これらの役割の製造元の請負が見られた。また、ステークホルダーの変化について、都内での関与が減少し、国内や海外への広がりが確認され、地理的距離が広がっている現状が浮き彫りとなった。 以上より墨田区の伝統工芸産業における地域性が薄れ、ものづくり全体における潜在化を課題と捉え、伝統工芸産業の現状を伝えるためのステークホルダーマップの作成と3M40周年祭で展示の実施に加え、地域内での活性化に向けた提案を行った。
