セッション詳細

[OS_C]オーガナイズドセッション C
「インクルーシブな社会をつくるデザイン ―museumと共に―

2025年6月28日(土) 15:30 〜 17:30
口頭9会場(階段教室)
オーガナイザー
 生田目 美紀(京都女子大学)

パネリスト
 安曽 潤子(インクルーシブミュージアム)
 塩瀬 隆之(京都大学総合博物館)
 角康 之氏(公立はこだて未来大学) 
 オーガナイズドセッションの「インクルーシブ」というキーワードは、デザインに関わる我々にとっては、バリアフリーデザイン、ユニバーサルデザインを実現するためのデザイン手法として馴染みのある言葉です。このオーガナイズドセッションでは、インクルーシブな社会をつくるという視点でそれを捉えなおそうと思います。
 取り扱う舞台はmuseumです。総合博物館、歴史博物館、美術博物館、科学博物館、動物園、植物園、水族館、野外博物館などをmuseumとして扱います。museumのデザインは建築、展示、館内サインに限りません。博物館の定義では、「倫理的かつ専門性をもって(略)様々な体験を提供する」とあり、情報デザインや経験デザイン等にも深く関係しています。
 2022年に新しくなった博物館定義(ICOM・国際博物館会議)では、accessible(誰もが利用できる)や inclusive(包摂的)、というキーワードが盛り込まれました。同年70年ぶりに改正された博物館法(文化庁)の配慮事項15では、「博物館の事業を通じてインクルーシブな社会づくりが推進される」ようにとあります。
博物館関係の学会では、いまこの話題で盛り上がっています。本セッションでは、誰もが利用でき包摂的なmuseumを実現するための実践を行ってこられた3人の専門家をお招きします。
museumからインクルーシブな社会をつくるソーシャルデザインについて皆様と議論できればと考えます。