セッション詳細
[S03]薬物動態学と毒性学をつなぐ分野横断的New Approached Methodologies(NAMs)を用いた安全性評価の新展開
2025年3月27日(木) 13:15 〜 14:45
第3会場 (福岡国際会議場 502+503 [5F])
オーガナイザー:横田 理 (国立衛研)、荒川 大 (金沢大院医薬保)
動物3Rの観点から、従来の実験動物を用いた毒性評価に代わる有用な評価手法が探索・検討されている。一方で、薬物の臓器毒性をin vitro評価する上では、薬物吸着や酸素透過性といったデバイス特性、ヒトへの外挿に資する薬物濃度条件の設定、目的に応じた機能的役割を担保した細胞培養系の選択など、従来の動物実験と比較し独特の実験条件を設定する必要がある。このため、ヒトにおける毒性を予測していくためには、毒性研究者が、薬物動態・デバイス・細胞それぞれに専門性を持つ研究者との異分野融合研究を推進する必要がある。本シンポジウムでは、薬物動態に重要な腸・肝・腎のNew Approached Methodologies (NAMs) を用いた安全性評価事例、および、NAMs開発の遅れている生殖毒性評価について、薬剤学と毒性学との連携、さらには薬学の枠組みを超えて工学・再生医療分野との研究事例を紹介し、今後のNAMs開発について議論を行い、in vitroによる代替評価法開発の目指すべき道について議論する場としたい。
[S03-1]ヒト肝細胞キメラマウスを用いた薬物動態―毒性研究
○佐能 正剛1 (1. 和歌山県医大薬)
[S03-2]化学物質のリスク評価における初回通過評価のトキシコキネティックシミュレータとしての腸肝MPS
○石田 誠一1 (1. 崇城大院 工学研究科 応用生命科学科専攻)
[S03-3]化学物質誘発性腎障害の評価における画像診断法の活用
○荒川 大1 (1. 金沢大院医薬保)
[S03-4]創薬プロセスでの実用化を目指すMicrophysiological systems
○木村 啓志1 (1. 東海大MNTC)
[S03-5]生殖毒性評価におけるIn vivoからin vitro代替手法への転換・挑戦
○横田 理1 (1. 国立衛研)