セッション詳細
[S14]ケモインフォマティクス春の学校〜創薬化学における AI の最前線〜
2025年3月27日(木) 15:00 〜 16:30
第9会場 (福岡国際会議場 411 [4F])
オーガナイザー:海東 和麻 (名大院情)、水野 忠快 (東大院薬)
人工知能(artificial intelligence: AI)は現代社会において破壊的変革をもたらしている。特に ChatGPT をはじめとする AIの基盤技術である深層学習は今日の AI ブームの立役者であり、2024 年にノーベル物理学賞の対象となったことも記憶に新しい。AI のインパクトは薬学、化学の領域にも及び、同じく 2024 年にノーベル化学賞を受賞したタンパク質高次構造予測や医薬候補化合物の設計、化合物合成ルート予測などへの貢献が期待されている。一方、AI は予測結果の妥当性や解釈性などに課題があり、可能性だけでなく懸念点も大きい。そこで、創薬化学者が AI をどのように活用していくべきか議論を進める必要があるが、化学と情報学との間では基盤となる知識や技能、更には価値観に差分があることが課題となっている。議論を進めるには、創薬化学者も情報学の基本的な価値観を理解し、AI の可能性と懸念点を把握することが求められる。
本シンポジウムでは、化学と情報学の境界領域であるケモインフォマティクスを専門とする若手研究者を招請し、最新の研究事例と展望について御講演頂く。化合物設計、反応条件最適化、化合物毒性予測、ケミカルスペースなどをキーワードとした独創的研究成果と研究哲学を共有することで、創薬化学はどのように AI を活用すべきか考え、実験と AI が連携した新世代の創薬化学を実践する機運が醸成されることを期待する。
本シンポジウムでは、化学と情報学の境界領域であるケモインフォマティクスを専門とする若手研究者を招請し、最新の研究事例と展望について御講演頂く。化合物設計、反応条件最適化、化合物毒性予測、ケミカルスペースなどをキーワードとした独創的研究成果と研究哲学を共有することで、創薬化学はどのように AI を活用すべきか考え、実験と AI が連携した新世代の創薬化学を実践する機運が醸成されることを期待する。
趣旨説明:海東 和麻(名大院情)
[S14-1]創薬化学におけるケモインフォマティクスとは?
○海東 和麻1 (1. 名大院情)
[S14-2]大規模言語モデル時代におけるAI支援分子設計
○石田 祥一1、佐藤 朋広2、本間 光貴2、寺山 慧1,2 (1. 横浜市大院生命医、2. 理研)
[S14-3]副作用に対する計算科学アプローチ
○小川 慶子1、岩田 浩明2、細木 るみこ1 (1. 立命館大薬、2. 鳥取大医)
[S14-4]AIの手足としてのフロー合成技術を考える
○浅野 周作1 (1. 九大院工)
[S14-5]ケモインフォマティクスでの適切な運用に向けた化学言語モデルの理解
○水野 忠快1 (1. 東大院薬)