セッション詳細

[S19]非がん緩和ケア領域における薬剤師の果たすべき役割と将来展望

2025年3月27日(木) 17:00 〜 18:30
第12会場 (福岡国際会議場 414 [4F])
オーガナイザー:徳山 尚吾 (神戸学院大薬)
非がん緩和ケアはがん以外の疾患や状態に対する緩和ケアのことを指すが、治療可能の有無に関わらず、患者の症状を緩和し、QOLを向上させることを目的としたケアとされている。しかしながら、本邦における現状は、がんを中心に提供されており、それ以外の領域で十分に実施されているとは言い難い状況にある。非がん緩和ケアは、心不全、慢性呼吸器疾患、慢性腎疾患、ALS、パーキンソン病などの神経疾患などのさまざまな疾患に提供される。緩和ケアの遂行には、それぞれの疾患で発症する痛み、呼吸困難、消化不良、精神的失調などの症状管理に加え、身体的ケア、心理社会的ケア、スピリチュアルケアなどの包括的アプローチも必要となってくる。そのため、医師、看護師、薬剤師、リハビリ専門職、ソーシャルワーカー、心理士など多職種チームが協力して、患者一人ひとりのニーズに合わせたケアを提供しなければならない。さらに、患者の症状の軽減およびQOL向上のみならず、患者やその家族に対して、疾患の理解を深めるための教育とサポートも肝要である。本シンポジウムでは、非がん緩和ケア領域に造詣の深い医師、薬剤師、大学教員を招聘し、今後の薬剤師の果たすべき役割について議論し、将来を展望することを目的としている。

オーガナイザー挨拶:徳山 尚吾(神戸学院大薬)

[S19-1]非がん患者の緩和ケアの実際と薬剤師に期待すること

○上野 博司1 (1. 京都府医大)

[S19-2]非がん緩和ケア領域における病院薬剤師が果たすべき役割と将来展望

○金子 健1 (1. 慶應大病院薬)

[S19-3]心不全末期患者における多職種連携の一事例
〜自宅でのカテコラミン持続点滴を経験して〜

○小黒 佳代子1 (1. ファーマ・プラス)

[S19-4]非がん緩和ケア領域の意識醸成に向けた薬剤師教育

○横山 郁子1 (1. 神戸薬大)

総括:徳山 尚吾(神戸学院大薬)