セッション詳細

[S34]mRNAワクチン・医薬送達キャリアの現状と新展開

2025年3月28日(金) 16:45 〜 18:15
第3会場 (福岡国際会議場 502+503 [5F])
オーガナイザー:吉岡 靖雄 (阪大微研)、國澤 純 (医薬健栄研)
mRNAワクチンが新たなモダリティーとしての地位を確立すると共に、がんや慢性疾患に対するmRNA医薬の開発も加速するなど、mRNA創薬への期待が高まっている。一方で未だ課題も多く残されており、特に、mRNA送達キャリアの改良・新規開発が待望されている。例えば、脂質ナノ粒子(LNP)がmRNA送達キャリアとして汎用されているものの、mRNAワクチンの副反応がLNPに起因するなど、有効性・安全性の点で改良が必要となっている。さらにmRNA医薬においては、筋肉内ではなく静脈内・経肺投与なども適用されるため、投与ルートを考慮した送達キャリアの選択・最適設計も必要となろう。また現在、LNP以外のキャリア開発も進んでおり、異分野融合研究の重要性が増している。本シンポジウムでは、mRNA創薬に活用されるmRNA送達システムの現状と新展開について、第一線の先生方にご講演頂く。本シンポジウムの内容は化学系を含め多分野に渡るものであり、様々な分野の研究者が属する日本薬学会ならではの議論が巻き起こると期待している。

挨拶:國澤 純(医薬健栄研)

[S34-1]副反応の低減した低起炎性mRNA-LNPワクチンの開発に向けて

○吉岡 靖雄1 (1. 阪大微研)

[S34-2]mRNA搭載脂質ナノ粒子の生体-ナノ相互作用に基づく標的化とワクチン応用

○佐藤 悠介1 (1. 北大院薬)

[S34-3]ビタミンE足場型LNPを基盤とした免疫応答制御

○秋田 英万1 (1. 東北大院薬)

[S34-4]感染症、がんに対する次世代mRNAワクチンの開発

○内田 智士1,2 (1. 東京科学大難治疾患研、2. 川崎産振財団iCONM)

まとめ:國澤 純(医薬健栄研)