セッション詳細

[SS11]環境中マイクロ・ナノプラスチックの生態/生体系への影響評価 〜up-to-date〜

2025年3月28日(金) 15:00 〜 16:30
第4会場 (福岡国際会議場 201 [2F])
オーガナイザー:堤 康央 (阪大院薬)、芳賀 優弥 (阪大院薬)
近年、持続可能な開発目標(SDGs)にも取り上げられているように、プラスチックごみによる負の影響が危惧されている。中でも、5 mm以下のプラスチック微粒子であるマイクロプラスチック(Microplastics; MPs)、さらには1 µm以下のナノプラスチック(Nanoplatics; NPs)は、海洋や河川、大気中などの環境中のみならず、ヒト体内(肺、血液、胎盤など)からも検出されており、生態/生体系への影響が懸念されている。さらに、MPs・NPsの疾患発症との連関も報告されつつあり、ヒト健康影響への懸念も広がっている。その点、我々ヒトが曝露し得る環境中のMPs・NPsは、そのポリマー素材が多種類なだけでなく、紫外線や波などの環境要因に強い影響を受け、サイズ、形状、表面性状などの観点から多様な物理科学的性質(物性)を呈することが知られている。一方、環境中存在様式や、ヒトに曝露した際の動態・ハザード情報は、ほとんど分かっていない。そこで、本シンポジウムでは、環境中MPs・NPsの存在様式やヒト健康への影響評価研究の最新トピックを紹介頂き、現状と課題について議論すると共に、行政としての取組についても紹介したい。

オーガナイザー挨拶:堤 康央(阪大院薬)

[SS11-1]環境中マイクロ・ナノプラスチックの標準サンプル作製基盤の構築と応用

○芳賀 優弥1 (1. 阪大院薬)

[SS11-2]経気道に着目した微小プラ健康影響の解明に向けた取り組み

○宇田川 理1、山本 貴士1、藤谷 雄二1、田中 厚資1、鈴木 剛1、生野 雄大1、前川 文彦1、伊藤 智彦1 (1. 国環研)

[SS11-3]ナノプラスチックによる汚染の定量的評価に向けた取り組み

○田中 厚資1、高橋 勇介1、倉持 秀敏1、大迫 政浩1、鈴木 剛1 (1. 国環研)

[SS11-4]環境省におけるマイクロプラスチックへの取組について

○笹原 圭1 (1. 環境省)

総括:堤 康央(阪大院薬)