セッション詳細
[S27]がん治療の新たなフロンティア: At-211の可能性を探る
2025年3月28日(金) 10:15 〜 11:45
第6会場 (福岡国際会議場 203 [2F])
オーガナイザー:淵上 剛志 (金沢大医薬保健)、鈴木 博元 (千葉大院薬)
At-211は日本で製造法が確立されている数少ないα線放出核種の一つで、適度な半減期(7.2時間)と高いがん殺傷効果を持つ。このため、近年国内でいくつかの製造拠点が形成され、基礎から臨床までの研究が進展し次世代のがん医療への期待が高まっている。
しかし、At-211標識薬剤の非標的組織への長時間滞留や代謝による分解は治療効果の低減や副作用につながる可能性があり、体内動態改善や安定性向上を目指した研究が展開されている。また、治療効果や副作用のメカニズム解明も重要な課題で、多角的な研究が行われている。その中で、優れた抗がん活性を持つAt-211標識薬剤の臨床試験も開始され、今後の展開が期待されている。
本シンポジウムでは、α線核種製造の現状、最新のAt-211標識薬剤の開発研究、治療メカニズム解明研究、臨床試験の現状について5名のシンポジストにご講演頂き、本分野への幅広い理解と発展を目指す。
しかし、At-211標識薬剤の非標的組織への長時間滞留や代謝による分解は治療効果の低減や副作用につながる可能性があり、体内動態改善や安定性向上を目指した研究が展開されている。また、治療効果や副作用のメカニズム解明も重要な課題で、多角的な研究が行われている。その中で、優れた抗がん活性を持つAt-211標識薬剤の臨床試験も開始され、今後の展開が期待されている。
本シンポジウムでは、α線核種製造の現状、最新のAt-211標識薬剤の開発研究、治療メカニズム解明研究、臨床試験の現状について5名のシンポジストにご講演頂き、本分野への幅広い理解と発展を目指す。
本シンポジウムの趣旨:淵上 剛志(金沢大院薬)
[S27-1]標的α線治療に関する世界動向と日本国内でのα線核種製造の現状
○鷲山 幸信1 (1. 福島医大先端研セ)
[S27-2]At-211標識ペプチド開発と評価
○小川 数馬1,2 (1. 金沢大新学術、2. 金沢大院薬)
[S27-3]At-211標識薬剤の生体内安定性向上に向けた試み
○鈴木 博元1 (1. 千葉大院薬)
[S27-4]標的α線放出核種治療における抗腫瘍効果の分子メカニズム
○大島 康宏1 (1. 量研高崎研)
[S27-5]アスタチンを用いた標的α線治療の臨床応用
○渡部 直史1 (1. 阪大院医)