セッション詳細

[S28]環境・衛生部会 若手研究者シンポジウム 〜有害金属の健康影響評価と環境浄化〜

2025年3月28日(金) 10:15 〜 11:45
第7会場 (福岡国際会議場 204 [2F])
オーガナイザー:徳本 真紀 (愛知学院大薬)、緒方 文彦 (近畿大薬)
多くの金属は工業的に様々な用途に有効活用されているが、鉱山や工場からの排水や廃棄製品などに含まれる金属によって環境汚染が引き起こされるという負の側面も併せ持つ。環境中に放出された有害金属の回収は極めて難しいため、これらによる環境および生体への影響が懸念されている。有害金属による健康被害は現在でも国際的な問題となっているが、その毒性発現機構の多くは解明されていない。このような有害金属による環境汚染問題に対して、環境モニタリングを実施して汚染を浄化することや、有害金属による健康影響を評価するとともに毒性発現機構を解明して、治療や予防的措置を講ずることが必要である。
本シンポジウムでは、日本薬学会・環境衛生部会において、環境汚染の原因となる有害金属に対する研究を精力的に行っている若手研究者をシンポジストに迎え、1) 水環境中からの有害金属除去システム、2) カドミウムによる血管毒性を修飾する環境要因、3) メチル水銀に対するレドックス制御を介した生体防御機構、4) テルルの代謝機構と毒性学的意義に関する最新の研究成果を講演していただく。本シンポジウムにより、有害金属による環境汚染問題に改めてスポットが当てられることを期待する。

趣旨説明:徳本 真紀(愛知学院大薬)

[S28-1]吸着処理を基盤とした有害金属の水質浄化システム

○緒方 文彦1 (1. 近畿大薬)

[S28-2]血管内皮細胞におけるカドミウム毒性に対する感受性修飾因子による相互作用

○藤江 智也1、鍜冶 利幸1 (1. 東京理大薬)

[S28-3]レドックス制御因子で紐解くメチル水銀の生体影響と防御機構

○鵜木 隆光1 (1. 国水研)

[S28-4]哺乳類における新規テルル代謝機構の解明と毒性学的意義

○田中 佑樹1、鷹田 歩佳1、柳 洋輝1、髙橋 加鈴1、山岸 由和2、福本 泰典1、鈴木 紀行1,3、小椋 康光1 (1. 千葉大院薬、2. 千葉大院医、3. 東邦大薬)

まとめ:緒方 文彦(近畿大薬)