セッション詳細

[S47]放射線医療の未来予想図

2025年3月29日(土) 13:30 〜 15:00
第7会場 (福岡国際会議場 204 [2F])
オーガナイザー:三澤 隆史 (国立衛研)、高松 正之 (阪大理)
放射性医薬品は放射性核種を含み、放射線を薬効本体とする医薬品のことであり、古くからPET等の診断薬として利用されてきた。近年、放射性医薬品の中で、核種を選択することで治療(Therapy)と診断(Diagnostics)を同時に達成可能なセラノスティクス(Theranostics)が注目を集めている。また、従来のβ線やγ線とは異なり、α線を利用したα線内用療法が高い治療効果を示すことが明らかになり、放射性医薬品の開発が活発化している。一方で、放射性医薬品はRI法や薬機法、医療法等による複雑な規制体系下にあり、放射性医薬品の普及や国内における新規薬剤の開発に応じて制度の整理が求められる。さらに、一部の放射性核種を除き、ほぼすべての放射性核種が輸入に依存しており、海外情勢等により放射性医薬品の供給が困難になることが懸念される。上記懸念の解消に向け、「医療用ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプラン」がまとめられ、放射性核種の国内製造に向けた取り組みが行われている。本シンポジウムでは、放射性医薬品の規制や国内安定供給に向けた産官学の取り組みについて、それぞれのご専門の先生からご発表いただく。

趣旨説明:三澤 隆史(国立衛研)

[S47-1]α線治療に向けた211At付加抗体開発の展望

○眞鍋 史乃1,2 (1. 星薬大、2. 東北大院薬)

[S47-2]理研における医療用ラジオアイソトープ製造の現状と今後

○羽場 宏光1 (1. 理研)

[S47-3]製薬企業から見た放射性医薬品業界の最近の動向と課題

○片倉 博1 (1. 放薬協)

[S47-4]放射性医薬品における法規制

○蜂須賀 暁子1 (1. 国衛研)

総括:高松 正之(阪大)