セッション詳細
[SS14]★薬剤師が過量服薬(オーバードーズ)や自殺のゲートキーパーとして活躍するために:現状とエビデンスの提供
2025年3月29日(土) 10:15 〜 11:45
第18会場 (マリンメッセ福岡B館 会議室2-2 [2F])
後援:厚生労働大臣指定法人・一般社団法人 いのち支える自殺対策推進センター
オーガナイザー:永島 一輝 (千葉大院薬)
オーガナイザー:永島 一輝 (千葉大院薬)
過量服薬(オーバードーズ)による自傷行為や自殺は、社会的な問題となっている。過量服薬の直前に対象者に関わり、薬剤を手渡している場合が多いことから、薬剤師は過量服薬対策で重要な位置にいる。全国の各地域に存在する薬局やドラッグストアは、過量服薬や自殺対策の拠点となり得る存在である。新たに閣議決定された「自殺総合対策大綱」にも、ゲートキーパーとして薬剤師が明記されていることも、本学会でシンポジウムを開催することを考えた大きな理由の一つである。しかしながら、過量服薬や自殺に対するゲートキーパーとして活躍する際に、薬局やドラッグストアで用いるためのエビデンスは十分に薬剤師に伝わっているわけではない。今回のシンポジウムを開催することで、自殺や過量服薬対策における薬剤師の考えや、臨床における積極的な行動が起きると期待するものである。具体的には、自殺対策の専門家、救命医、精神科医、大学研究者・薬剤師の各立場から、過量服薬や自殺対策に関する現状と、薬剤師に対する期待やゲートキーパーとして活躍するための方法、エビデンスの提供を行う。また、一般社団法人 日本臨床救急医学会と厚生労働大臣指定法人・一般社団法人 いのち支える自殺対策推進センターが協働して運用している、本邦初の自傷・自殺未遂レジストリ(JA-RSA)についても紹介する。本シンポジウムでは、過量服薬や自殺対策に関する立法や基礎的な内容から実例までを含み、薬剤師による過量服薬や自殺対策の向上を目指す。
オーガナイザー趣旨説明:永島 一輝1,2(1. 千葉大院薬, 2. 帝京大病院薬)
[SS14-1]我が国における自殺の現状と自殺対策の政策的な枠組み
○清水 康之1,2 (1. いのち支える自殺対策推進センター、2. 自殺対策支援センターライフリンク)
[SS14-2]自殺対策における救命救急センターと市中薬剤師との協力
○三宅 康史1、桑原 達朗2、安野 伸浩2、福田 吉治3 (1. 帝京大医救急医学、帝京大病院高度救命救急センター、2. 帝京大病院薬、3. 帝京大院公衆衛生)
[SS14-3]精神科医の視点からみた過量服薬関連と薬剤師への期待
○岸 泰宏1、山本 佳奈2、竹内 崇浩2 (1. 日医大武蔵小杉病院精神科、2. 日医大武蔵小杉病院薬)
[SS14-4]薬剤師が過量服薬(オーバードーズ)のゲートキーパーとなるためのエビデンス提供
○永島 一輝1,2、関根 祐子1 (1. 千葉大院薬、2. 帝京大病院薬)