ランチョンセミナー

 

大会2日目と3日目にランチョンセミナーが開催されます。
お弁当の引換券は総合受付付近にて両日ともに午前8時30分より配布します。
なお、1セミナー100食を予定しています。
引換券は一人1枚に限定いたします。

 

8月28日(木)12:00~12:50

2LS-01 直接MS分析装置のご紹介と食品分野への応用
    Ⅰ.新製品 Dark Current Discharge Ionization(DCDI)のご紹介
    Ⅱ.質量分析装置をセンサーの感覚で使ってみませんか


 演者1:鈴木 章浩(エーエムアール株式会社)
 演者2:佐川 岳人(エスビー食品株式会社)

 エーエムアール株式会社 共催

 会場:1号館3階134講義室(G会場)

Ⅰ. 弊社では、前処理を⾏わずサンプルを直接装置にかざすだけで質量分析が出来るイオン源を取り扱っています。対象サンプルは、容器プラスチック(固体)から液体、更には⾹り成分(気体)まで測定が可能です。本⽇は、新たに弊社が開発したDCDIという製品でどの様な材料が測定出来るか実際に測定している様⼦やデータのご紹介をさせて頂きます。
Ⅱ.質量分析装置は、LC-MSやGC-MSによる成分分析の印象から、「気軽に利⽤」とは考えにくいかもしれません。
しかしながら、LCはGCなどの分離分析を伴わないアンビエントイオン化分析の場合には、通常のLC-MSに専⽤のイオン源を装着するだけで、センサーのような感覚で利⽤することも可能です。また、サンプル取り込み部分が開放系になっているため、ちょっとした⼯夫を施すことで、測定サンプルに最適な条件で再現性の⾼い分析結果を得ることもできます。ここでは、いくつかのサンプルを例にして、分析⽅法からデータ処理までの考え⽅について、ご紹介させていただきます。

2LS-02 おいしい賢い選択「ラムネのお菓子でぶどう糖チャージ」

 演者:間藤 卓(自治医科大学 医学部 救急医学講座 教授)
 司会:西村 栄作(森永製菓株式会社研究所 健康科学研究センター)


 森永製菓株式会社 共催


 会場:1号館3階137講義室(H会場)

救命救急センターの救命救急専⾨医として⽇々診療にたずさわる中で、栄養管理の重要さや、低⾎糖や⾼⾎糖の患者さんを数多く診てきました。その中でぶどう糖の果たす⼤きな役割を認識するとともに、ひょんなきっかけから昔から親しまれている「ラムネのお菓⼦」に、ぶどう糖が90%以上含まれていることを知り、これを健康や医療に応⽤できないかを考えました。まだまだ分からないことは多いのですが、⼈体のぶどう糖は⾼くても低くても命に関わるだけでなく、ひょっとしたら⽣命維持だけでなく機能性という側⾯においても可能性があるのではないかという考えにいたりました。⽇本で唯⼀の「ラムネのお菓⼦専⾨家」として、ラムネのお菓⼦の⽇常⽣活における活⽤や医療への応⽤の可能性について情報や研究知⾒をご紹介します。

2LS-03 データ駆動型研究開発を実現する開発現場におけるインフォマティクスの適用事例

 演者:國井 佳奈子 (MI-6株式会社 Hands-on MI®︎ 事業開発部)


 MI-6株式会社 共催


 会場:1号館4階141講義室(I会場)

MI-6株式会社は、研究開発においてデータ駆動型アプローチを「当たり前」に活かせる環境の実現に向けたサービス開発に⼀貫して取り組んでいます。これまでデータサイエンスや機械学習の活⽤を強みとし、200社以上の企業様をご⽀援してまいりました。化学‧素材分野をはじめ、幅広い分野の研究開発課題に対するインフォマティクス技術を提供しています。
本セミナーでは、データ駆動型研究開発の概要をはじめ、新規素材探索などの検討初期段階、配合条件‧プロセス条件の最適化といった材料‧製品開発段階での活⽤、さらには評価段階における予測や要因分析まで、具体的な事例を交えて分かりやすくご紹介します。

2LS-04 アミノ酸分析計で測るプラントベース食品 ~前処理から測定例までのご紹介~

 演者:宮野 桃子
 (株式会社日立ハイテクアナリシス  アプリケーション開発センタ 応用技術二課)


 株式会社日立ハイテクアナリシス 共催
 会場:1号館4階142講義室(J会場)

近年、多様な消費者の嗜好性を反映し、動物性原材料ではなく、植物由来の原材料を使⽤した⾷品が増えています。プラントベース⾷品は、このような植物由来の原材料を使⽤し、畜産物や⽔産物に寄せて作られていることが特徴です。プラントベース⾷品開発においては、栄養価が動物性原材料の⾷品と⽐較して同等であることだけでなく、いかに動物性原材料の⾷品の味や⾷感に近づけられるかなどの課題があり、消費者に受容される栄養価とおいしさの研究が不可⽋とされています。本セミナーでは、プラントベース⾷品のたん⽩質構成アミノ酸の測定による栄養価の評価と、遊離アミノ酸含有量からおいしさの評価を⾏った結果をご紹介します。

2LS-05 素材の売り手と買い手をつなぐ:機能性成分の一斉分析および データベース検索サービスのご紹介

 演者:米山 敏広(住友化学株式会社)
 司会:山森 明弘(住友化学株式会社)


 住友化学株式会社 共催


 会場:1号館4階143講義室(K会場)

弊社が提供する天然素材の機能性成分⼀⻫分析およびデータベース検索サービス「Biondo」をご紹介いたします。
「Biondo」は、以下のようなニーズをお持ちの⽅に最適なサービスです。
‧機能性や成分からユニークな素材(原料、粗原料など)を⾒つけて購⼊したい⽅
‧成分の特徴を活かしつつ、コストを抑えて、販路拡⼤を⽬指したい⽅
‧素材を網羅的に分析し、新たな付加価値を付けて販売したい⽅
本講演では、実際の分析結果やデータベースの活⽤⽅法、さらに取引事例などを交えながら、サービスの詳細についてご説明いたします。ぜひご参加ください。

 


8月29日(金)12:00~12:50

3LS-01 小麦アレルゲン解析から生まれたω5-グリアジン欠失食用小麦の実用化に向けた取り組み

 演者:森田 栄伸(島根大学,エイル裾野クリニック)
 司会:村田 容常(東京農業大学 教授)


 公益財団法人ニッポンハム食の未来財団 共催


 会場:1号館3階134講義室(G会場)

学童期以降に発症する⼩⻨アレルギーは、⾷物依存性運動誘発アナフィラキシーの病型をとり、その頻度は成⼈の約0.2%である。主要なアレルゲンは⼩⻨グルテンタンパク質のω5-グリアジンであり、リコンビナントω5-グリアジンを利⽤した特異的IgE検査は⼩⻨依存性運動誘発アナフィラキシーを⾼い精度で診断できる。この成果をもとにω5-グリアジン⽋失⼩⻨系統1BS-18を⾒出し、1BS-18⾷⽤⼩⻨を開発した。それを⽤いた臨床研究及び実⽤化に向けた取り組みを紹介する。

3LS-02 古い食品素材グルコサミンの「リポジショニング」 -東洋食品研究所の新しい取り組みの一例-

 演者:新谷 知也(公益財団法人東洋食品研究所)
 司会:隅谷 栄伸(公益財団法人東洋食品研究所)


 合同会社 林田理財 共催


 会場:1号館3階137講義室(H会場)

グルコサミンは、これまで主に膝関節をサポートする⾷品素材として広く利⽤されてきました。公益財団法⼈東洋⾷品研究所では、「リポジショニング」(機能性の再配置)の視点から、グルコサミンの新たな可能性を探る研究開発を最近開始しました。
本ランチョンセミナーでは、当研究所における事業の概要を簡単にご紹介します。その後、具体的な研究事例として、新たに開始したグルコサミンに関する研究について、⽶国⽼化研究所のプログラムで採択された実験計画を含めて、詳細にお話しします。

3LS-03 食品に存在する化学因子の解明: LC/Q TOFによる深堀アプローチ

 演者1:辻井 良政 (東京農業大学 教授)
 演者2:滝埜 昌彦 (アジレント・テクノロジー株式会社)


 アジレント・テクノロジー株式会社 共催


 会場:1号館4階141講義室(I会場)

私たちが⽇頃摂取する⾷品は、⾵味や⾷感、化学成分など、さまざまな要素によって構成されています。本講演では、LC/Q-TOF を活⽤して、味や⾷感といった「⾷品」の要素を科学的に捉え、そのメカニズムや原理的背景の解明を⽬指した研究アプローチを紹介します。従来は捉えきれなかった化学的要素を掘り下げることで、新たな評価指標の提案やおいしさの本質に迫る知⾒の創出が期待されます。
LC/Q-TOF による分析と⾷品評価を融合することで、新たな視点をもたらし、研究者から実務者まで、幅広い⽅々にとって有益な学びと刺激を提供する機会になれば幸いです。
また、アジレントからは⾷品の「おいしさ」を科学する研究をサポートする⾼分解能質量分析計およびソフトウエアを紹介します。

3LS-04 ライトモデルDCRで始めるレオロジー測定と、レオ・インピーダンスの革新

 演者:髙野 雅嘉 (ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン株式会社アプリケーション課)
 司会:渡辺 雅樹 (ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン株式会社 営業課)


 ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン株式会社 共催


 会場:1号館4階142講義室(J会場)

近年、材料評価におけるレオロジーの重要性が⾼まる中、誰でも⼿軽に測定を始められる「Discovery Core Rheometer(DCR)」が注⽬されています。本講演では、DCRの基本原理と操作性に優れた測定⼿法を、いくつかの⾷品事例とともに紹介し、初⼼者でも⾼精度なデータ取得が可能であることを⽰します。さらに、レオロジーと電気化学インピーダンス測定を融合した「レオ‧インピーダンス」の⾰新技術についても解説します。これは、材料内部の構造変化や分⼦運動を電気的応答として捉える新たなアプローチであり、複雑な材料挙動の多⾯的な解析を可能にします。

3LS-05 サラダファースト~サラダを食べて健康に~


 演者:白男川 太一(キユーピー株式会社 研究開発本部)
 司会:久能 昌朗(東京農業大学)


 キユーピー株式会社 共催


 会場:1号館4階143講義室(K会場)

キユーピー株式会社では、サラダのあらゆる魅⼒を提供するスローガンとして「サラダファースト」を掲げており、⼈の健康に加え、サステナブル、⾷⽣活への貢献など幅広く活動している。本ランチョンセミナーでは、「サラダファースト」の活動について紹介する。