講演情報

[PA-05]病院や介護施設の利用者に向けた医療器具の装飾改善提案

*山本 早里1、麻野 琴巳2、増田 知之3 (1. 筑波大学芸術系、2. 旭化成株式会社、研究当時 筑波大学大学院デザイン学学位プログラム、3. 目白大学、研究当時 筑波大学医学医療系)

キーワード:

medical facilities、hospital art、color

病院や介護施設の患者さんが使用する医療器具に対して、患者がストレスを感じにくい色彩や模様の表現に焦点を当て、新たな装飾の表現方法を探ることを目的とした。国内外の病院や介護施設の環境改善事例の考察、日本の病院・介護空間で患者が使用する商品の装飾について色相と模様の調査、医療器具のデザインや装飾についての企業への聞き取り調査を行った。調査の結果、日本の医療器具が抱える問題点の改善策として、従来には見られないデザインコンセプトを取り入れた、装飾性のある医療器具を制作することとした。制作では「自然物を連想させる意匠を導入する」「患者さんとその家族の生活を中心にしたデザインアプローチ」「装飾と医療器具に関連性を持たせる」の3つをデザインコンセプトとして、『患者自身が生活するために使用する医療器具』7種類に対し、10種類の『薬草』を模様モチーフとして組み合わせ、計24点の医療器具に装飾を施した。制作の効果を検証するため、看護学生に聞き取り調査を行った結果、装飾することで医療器具に親しみを与えることが可能となり、患者の治療や介護への抵抗感を軽減し、コミュニケーションの活性化が期待できることが見出せた。