講演情報

[PA-30]『家具公定価格集』「雑木箪笥類」規格表の摘要および大川・府中の実例戦時下日本の実用家具のデザインと技術の特質解明・雑木箪笥編(1)

*新井 竜治1 (1. 九州大学 総合研究博物館)

キーワード:

Miscellaneous Wooden Chest of Drawers、Furniture Official Price List、Utility Furniture

『家具公定価格集』「桐箪笥長持類」の規格表には、(a)巾・高さ寸法(①3尺型箪笥、②3尺7寸型箪笥、③4尺型箪笥、④4尺5寸型箪笥、⑤5尺型箪笥、⑥5尺5寸型箪、⑦6尺型箪笥)、(b)前板樹種等級((1)甲材前、(2)乙材前、(3)丙材前、(4)丁材前)、(c)側板構造(➊板保建、❷框作り)、(d)天井板厚み・引出割り([1]天八・天四、[2]五/六/七/抽斗・八/九/十割抽斗、[3]開下二/三抽斗・上開下五/六抽斗、[4]上四枚戸、[5]小開附、[6]二ツ重又は延・三ツ重など)という分類があり、それぞれの組合せによる詳細な規格が定められている。特に重要な点は、(b)前板樹種等級・(c)側板構造の組合せで規定された、前板・側板の樹種である。そして、前板の樹種は、欅に限らず、多種多様な広葉樹であった。歴史的雑木箪笥は、かつての主要産地の福岡大川・広島府中に遺されている。