セッション詳細

[S05]薬学における生命指向型化学 ~次世代創薬に繋がる新たな創薬戦略/モダリティー開発への挑戦~

2025年3月27日(木) 13:15 〜 14:45
第5会場 (福岡国際会議場 202 [2F])
オーガナイザー:小松 徹 (東大院薬)、大金 賢司 (お茶の水女大理)
薬学は「医薬品の創製、製造、管理を目標とする総合科学(1964年,薬学研究白書)」と定義され、その発展は医薬品の発展と共にあった。従来の医薬品はタンパク質のポケットに結合する低分子医薬が中心であったが、近年では、医薬品の標的や医薬品自体の形(モダリティー)は多様さを増し、創薬の戦略においても、仮説の構築と検証に基づく従来型の創薬の他に、ヒトの脳では容易に処理しきれないような膨大なデータを背景としたAI創薬の方法論が提案されるなど大きな変革が見られており、薬学研究もこれに伴う多様化が求められる時代に入っていると言えるかもしれない。本年度の「薬学における生命指向型化学」シンポジウムでは、異分野の知識/技術の融合をもって新たな創薬戦略/モダリティーの開発を目指す新進気鋭の研究者を中心に講演していただき、次世代創薬の可能性について議論する場としたい。
なお、本シンポジウムは、「中分子創薬研究のフロンティア」、「抗ウイルス感染症研究のフロンティア」のシンポジウムシリーズと連携して毎年開催されてきたシンポジウムの一環として、新たな創薬戦略/モダリティーにフォーカスを当てる形で企画されたものである。

オーガナイザー挨拶:大金 賢司(お茶大理)

[S05-1]RNA標的創薬のイノベーション:1万RNA構造と10万化合物の全組み合わせ解析を可能にする相互作用プロファイリングシステム

○樫田 俊一1 (1. イクスフォレスト)

[S05-2]細胞代謝動態を捉えるクリックケミストリー融合CRISPRスクリーニング

○土谷 正樹1 (1. 静岡県大薬)

[S05-3]言語AIによる化合物構造の学習過程の研究

○水野 忠快1 (1. 東大院薬)

[S05-4]「バーコード化細胞外小胞」を活用した細胞外小胞研究の新展開

○小嶋 良輔1 (1. 東大院医)

[S05-5]ペプトイドの立体配座制御に基づく細胞内タンパク質阻害剤の設計

○森本 淳平1 (1. 東大院工)

[S05-6]表現型スクリーニングを起点とした創薬

○小林 大貴1、原田 浩徳1 (1. 東京薬大生命)

総括:小松 徹(東大院薬)