セッション詳細
[SS03]レドックスバイオロジーのためのイメージング・検出技術の最前線
2025年3月27日(木) 15:00 〜 16:30
第7会場 (福岡国際会議場 204 [2F])
共催:学術変革領域研究(A) 「硫黄生物学」
オーガナイザー:花岡 健二郎 (慶應大薬)、中川 秀彦 (名市大院薬)
オーガナイザー:花岡 健二郎 (慶應大薬)、中川 秀彦 (名市大院薬)
近年、生命機能の解明や病態の解析において、様々な新しい現象が発見・報告され生命機能の理解が一層進んでいる。その中でも、レドックスにより制御される生命現象において、酸化ストレスへの応答を担う分子として生体内の硫黄分子に注目が集まっている。直鎖状に連結(カテネーション)した硫黄分子が結合したシステインやグルタチオンに代表される超硫黄分子の生体内での機能が報告されてきており、その詳細の解明に向けて盛んに研究が進められている。例えば、これら超硫黄分子は蛋白質の機能制御や酸化ストレスからの保護など生体機能において重要な役割を果たしていることが分かってきている。一方、これらの新しい発見には、新しい技術の開発が重要な役割を果たしており、特に新しい検出・イメージング技術の開発が鍵となっている。
本シンポジウムでは、超硫黄分子の直接的な検出に限らず、これら分子の機能解析に繋がる次代の薬学の発展を導く検出・イメージング技術の先端研究について、第一線の研究者により紹介する。超硫黄分子のin vitroの検出技術からラマンイメージングや蛍光イメージングを活用したin celluloでの超硫黄分子の解析を通して、得られたデータの生物学的な意義について考えていきたい。異なる先端技術を一度に紹介し議論を深めることで、薬学分野におけるレドックスバイオロジーの更なる進化を期待する。
本シンポジウムでは、超硫黄分子の直接的な検出に限らず、これら分子の機能解析に繋がる次代の薬学の発展を導く検出・イメージング技術の先端研究について、第一線の研究者により紹介する。超硫黄分子のin vitroの検出技術からラマンイメージングや蛍光イメージングを活用したin celluloでの超硫黄分子の解析を通して、得られたデータの生物学的な意義について考えていきたい。異なる先端技術を一度に紹介し議論を深めることで、薬学分野におけるレドックスバイオロジーの更なる進化を期待する。
オーガナイザー挨拶:中川 秀彦(名市大院薬)
[SS03-1]セレン・超硫黄の新たな解析法から切り拓くレドックスバイオロジー
○斎藤 芳郎1 (1. 東北大院薬)
[SS03-2]細胞外超硫黄分子の検出系の確立とその病態生理学的役割の解析
○異島 優1 (1. 京都薬大)
[SS03-3]ラマン顕微鏡による細胞内の超硫黄分子とタンパク質の超硫黄構造のラベルフリー検出
○中林 孝和1 (1. 東北大院薬)
[SS03-4]硫黄選択的蛍光イメージングを駆使した心筋の超硫黄動態・代謝の生理機能解析
○西田 基宏1,2、加藤 百合1、伊藤 智哉1、西村 明幸2 (1. 九大院薬、2. 生理研(生命創成探究セ))