セッション詳細
[S26]遺伝子ベクターの開発とゲノム制御技術・疾患治療への展開を考える
2025年3月27日(木) 17:00 〜 18:30
第20会場 (福岡サンパレス パレスルームB [2F])
オーガナイザー:山田 勇磨 (北大)、櫻井 文教 (近畿大薬)
特定の遺伝子を標的組織・細胞に導入しゲノム制御を可能とする技術は、様々な生命現象の解明、革新的疾患治療、新たな産業の創出に寄与しうる。本技術を確立する上で、遺伝子の運び屋(遺伝子ベクター)は必要不可欠である。本シンポジウムでは代表的な遺伝子ベクターとしてウイルスベクタ―、Lipid Nano ParticleやLiposomeのような非ウイルベクターに関する研究・開発のトピックを取り上げる。ゲノム制御の実施例としては、遺伝子導入を介した遺伝子補充療法、遺伝子組換え法、遺伝子ゲノム編集などについての討論を行う。また、遺伝子ベクターによる疾患治療を実現するために必要な医薬品開発に関わるレギュレーションに関する討論も行う。本シンポジウムではこれらのトピックに関連する活発な議論を行うため、薬剤学、ウイルス学、分子生物学、レギュレーションを専門とする異分野の新進気鋭の研究者を一堂に会する。本シンポジウムが遺伝子ベクターを介した疾患治療の実現の一助となることを期待する。
趣旨説明:山田 勇磨(北大院薬)
[S26-1]脂質ナノ粒子製剤に基づくCRISPR/Cas送達
○佐藤 悠介1 (1. 北大院薬)
[S26-2]腫瘍溶解性ウイルスによる抗腫瘍効果における細胞外小胞の役割
○櫻井 文教1,2 (1. 近畿大薬、2. 阪大院薬)
[S26-3]アデノウイルスベクターを用いた経鼻ワクチンの免疫原性向上 ―浸透圧を高めるシンプルなアプローチー
○平井 敏郎1,2,3,4、吉岡 靖雄1,2,3,4,5 (1. 阪大先導、2. 阪大微研、3. 阪大院薬、4. 阪大CAMaD、5. BIKEN財団)
[S26-4]細胞質ゲノム制御:オルガネラゲノム編集技術の開発と利用展開
○有村 慎一1 (1. 東大院農)
[S26-5]ゲノム編集治療の動向と安全性確保に向けた取り組み
○井上 貴雄1 (1. 国立衛研)