セッション詳細

[SS12]人々の健康に関わる<不>の打開の取組みとして~子宮頸がんワクチンの普及のために~

2025年3月28日(金) 15:00 〜 16:30
第5会場 (福岡国際会議場 202 [2F])
共催:株式会社アステム
オーガナイザー:厚田 幸一郎 (北里大薬、アステム)、山田 亮 (久留米大医)
医療者と製薬企業、そして自治体や保険者をつなぐ橋渡し役を担っているアステムは、“人々の健康に関わる<不>の打開”をパーパスとしている。さらに、現在では異業種やアカデミアとの積極的なオープンイノベーションを展開している。このセッションでは、その取組み事業の1つである、子宮頸がん予防啓発活動に焦点を当てた。子宮頸がんは30-40代での罹患が多く、妊孕性の喪失や長期に及ぶ後遺症のリスクがある。そのため、罹患率や死亡率だけでは表せない患者や家族の苦しみがある。子宮頸がんは予防法として、1次予防であるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの定期接種が、2013年4月より実施された。しかし、同年6月にワクチン接種後の多様な症状の報告を受け、積極的勧奨を差し控える措置が取られた。その結果、接種率は1%未満まで減少した。その後、多様な症状とHPVワクチンとの関連についてのエビデンスが認められないことが判明した。これにより、2022年4月に積極的勧奨が再開されたが、接種率は差し控え前の70%には遠く及んでいない。このようななか、多くの個人および団体が子宮頚がん予防啓発に取り組み、成果を上げている。本セッションでは、様々な立場の演者からHPVワクチン普及のための活動について紹介していただくとともに、子宮頸がん排除のためにわれわれができることを考えていきたい。

オーガナイザー挨拶:厚田 幸一郎(北里大薬、アステム)

[SS12-1]「人々の健康に関わる<不>の打開」を目指す、株式会社アステムの取り組み

○大石 英雄1 (1. アステム)

[SS12-2]子宮頸がんゼロを目指して~遺族である薬剤師からのメッセージ~

○米山 大志1 (1. 北里大病院薬)

[SS12-3]日本におけるHPVワクチンの今までとこれからを考える 〜科学の役割とは何か〜

○難波 美智代1 (1. 一社シンクパール)

[SS12-4]接種率70%を目指した取組み ~宮崎市における子宮頸がんワクチンの接種推進について~

○清山 知憲1 (1. 宮崎市長)

[SS12-5]看護大学生によるHPVワクチンの啓発活動および同活動が当大学学生の接種率に与える影響について

○小島 光琉1、長澤 亜依1、川越 靖之1 (1. 宮崎県看護大)

総括:山田 亮(久留米大医)