セッション詳細

[JS07]超分子薬剤学とファルマシア・シンバイオシス(日本薬学会,日本薬剤学会超分子FG、学変(A)「物質共生」共催)

2025年3月28日(金) 8:30 〜 10:00
第6会場 (福岡国際会議場 203 [2F])
オーガナイザー:山吉 麻子 (東京科学大)、異島 優 (京都薬大)
超分子とは、複数の分子が共有結合以外の結合により秩序だって集合した分子のことをいい、DNAや脂質二重膜といった生体成分をはじめ、リポソームや抗体-抗原複合体、アルブミン-薬物複合体などもこの超分子に該当する。昨今、これら超分子であるリポソームや抗体-薬物複合体、アルブミン-薬物複合体などが相次いで超分子医薬品として開発される中、今後ますます超分子医薬品の多様化と高度化が進んでいくことが予想されている。その一方、生体内には驚くべき共生形態が存在し、自己と非自己の認識がなされているにも関わらず、その両者間には“適切なコミュニケーション”が取られることで共生が成立している。つまり、この自己と非自己の“適切なコミュニケーション”の実態の解明や理解が安全で効率的な超分子医薬品開発において、極めて重要になってくるだろう。
そこで本シンポジウムでは、生体分子と超分子を含む医薬品間の「弱い相互作用」の実態の解明、あるいはマテリアル・シンバイオシス(物質共生)とは何か、今後の超分子医薬品の最新研究などについて著名な4名の先生にご講演頂き、次世代型の新しい薬学、そのあり方について議論する。なお、本シンポジウムは日本薬剤学会超分子薬剤学フォーカスグループおよび学術変革領域研究(A)「マテリアル・シンバイオシスのための生命物理化学」の共催である。

オーガナイザー挨拶:異島 優(京都薬大)

[JS07-1]ポリマーマイクロパッチとの相互作用による好中球形質制御およびがん免疫療法への展開

○福田 達也1 (1. 和歌山県医大薬)

[JS07-2]マンノース付加型アルブミンの開発と癌疾患治療への応用

○前田 仁志1 (1. 熊本大院薬)

[JS07-3]細胞表面蛋白質の弱い分子認識の定量化・構造解析

○前仲 勝実1,2 (1. 北大院薬、2. 九大院薬)

[JS07-4]人工核酸とファルマシア・シンバイオシス

○山吉 麻子1,2 (1. Science Tokyo生命理工学院、2. 長崎大院医歯薬)

総括:山吉 麻子(Science Tokyo生命理工学院)