セッション詳細
[S37]異分野連携で拓くがん研究の最前線
2025年3月28日(金) 16:45 〜 18:15
第6会場 (福岡国際会議場 203 [2F])
オーガナイザー:大畑 慎也 (武蔵野大薬)、藤間 祥子 (奈良先端大)
がんは本邦における死因の第1位であり、1/4以上を占める疾患である。これまでに多くの治療法・治療薬が開発されてきたが、希少がんや難治性がんではこれらは確立されておらず、アンメットメディカルニーズが残されている。イマチニブの開発に構造生物学が鍵となる役割を果たしたことからもわかるように、異なる分野の専門家が協力することで新たなアイデアやアプローチが生まれ、画期的な成果が得られることが期待される。「異分野連携で拓くがん研究の最前線」と題した本シンポジウムでは、構造生物学、有機合成化学、放射化学、計算機科学、発生工学などの手法と生物学的手法を組み合わせたアプローチで、in vivoモデルシステムの開発、新たな創薬標的の探索、薬剤開発などのがん研究を展開するフロントランナー達の研究を紹介する。そして、がんだけでなく他の疾患の診断法や治療法の開発における異分野連携の重要性についても討論したい。
趣旨説明:大畑 慎也(武蔵野大薬)
[S37-1]マウスモデル開発から紐解くテント上上衣腫の発生機構の解明
○川内 大輔1、肖 知賾1,2、上阪 直史2 (1. 名市大院医脳神経研、2. 東京科学大院医歯学総合)
[S37-2]構造生物学から迫るがん関連タンパク質の非古典的核輸送機構の解明と創薬標的の探索
○藤間 祥子1 (1. 奈良先端大)
[S37-3]がん臨床検体の解析と分子動力学シミュレーションを駆使したがん分子標的薬耐性機構の理解
○片山 量平1,2、荒木 望嗣3 (1. がん研究会化療センター基礎部、2. 東大院新領域メディカル情報生命、3. 京大院医人間健康科学)
[S37-4]物理系薬学と計算化学の融合によるがん治療薬開発
○小川 美香子1 (1. 北大院薬)