セッション詳細
[S45]難治性疾患克服を目指した異分野連携創薬研究
2025年3月29日(土) 13:30 〜 15:00
第4会場 (福岡国際会議場 201 [2F])
オーガナイザー:田頭 秀章 (秋田大院医)、矢吹 悌 (熊本大発生医学研)
近年、大学の基礎研究に求められる社会的価値観は多様化し、基礎研究の社会還元を意識した研究課題への取り組みが求められている。難治性の疾患を含め、いまだに完治が見込めない病態が多く存在し、その病態機序・創薬標的の提案がより重要性を増している。本シンポジウムでは、難治性疾患の病態機序の解明および予防・治療への既存薬応用・新規創薬に関する日本薬理学会、日本生理学会、日本分子生物学会、日本生化学会の新進気鋭の若手研究者の挑戦を取り上げる。取り上げるテーマは、中枢神経系から抹消循環器系まで幅を持たせ、心疾患に対するレドックスシグナルおよびミトコンドリア機能維持に着目した創薬研究、液-液相分離に着目した神経変性疾患創薬、構造生物学から紐解く創薬研究に関して、最新の研究成果を発表していただく予定である。刺激的な最新の研究成果の共有と活発な意見交換を行うことで、研究分野の潜在的な課題の発見による新たなブレイクスルーのきっかけとなることを期待する。本シンポジウムにより、異分野連携創薬研究による難治性疾患克服への足掛かりになれば幸いである。
オーガナイザー挨拶:田頭 秀章(秋田大院医)
[S45-1]心不全に対する漢方薬の心筋保護効果と作用機序の解明
○田頭 秀章1、沼田 朋大1 (1. 秋田大院医)
[S45-2]酸化型グルタチオンがもたらす心筋虚血耐性機構の解析
○西村 明幸1,2、Xiaokang Tang1,2、加藤 百合3、西田 基宏1,2,3 (1. 生理研心循環シグナル、2. 生命創成探究セ心循環ダイナミズム、3. 九大院薬)
[S45-3]クライオ電顕を用いた創薬研究
○木瀬 孔明1 (1. 東大院理)
[S45-4]液-液相分離による神経変性メカニズムと治療戦略
○矢吹 悌1,2、塩田 倫史1,2 (1. 熊本大発生研ゲノム神経、2. 熊本大院薬)