セッション詳細
[S46]新時代のファーマコ“エピ”ゲノミクス -エピジェネティクスを共通言語に異分野連携を促進し、シン・エピゲノム創薬を議論する-
2025年3月29日(土) 13:30 〜 15:00
第6会場 (福岡国際会議場 203 [2F])
オーガナイザー:古賀 友紹 (熊本大発生医学研)、南 敬 (熊本大)、伊藤 昭博 (東京薬科大)、鈴木 孝禎 (阪大産業科学研)
[English Session]
ヒトゲノム計画が完了し、遺伝情報が解かれて20年以上が経つにも関わらず、「遺伝情報の使い方」、即ち「エピゲノム情報」と、健康・疾患の関わりについては不明な点が多く残されている。一方で、アザシチジンやボリノスタットなどエピゲノムを標的にした薬剤は、すでに上市され、その有用性が広く認められている。このようにエピジェネティクスは、社会的要求性の高い研究分野であるが、薬学領域で十分に議論されているとは言い難い。そこで本シンポジウムでは、エピゲノム情報に基づく創薬研究を「ファーマコ“エピ”ゲノミクス」と定義し、病因解明、医薬品開発、患者のエピゲノム特性についても研究する領域として提案する。本シンポジウムでは、エピジェネティクス研究を世界的にリードするBaek先生を招聘し多部会から演者を加えて、部会間ジョイントシンポジウムとした。エピゲノムを共通言語に基礎生物薬学から薬理学、ケミカルバイオロジーに至るまで、部会間の垣根を取り払ったシームレスな熱い討論を行い、異分野連携によるシン・エピゲノム創薬の潮流を引き起こしたい。
Introduction of “New Era in Pharmaco-Epigenomics ~Frontiers in Epigenetics from Basic Science to Drug Discovery”~:Tomoaki Koga(IMEG, Kumamoto Univ.)
[S46-1]健康と疾患におけるエピジェネティックコード
○ベク スンヒ1 (1. ソウル国立大学)
[S46-2]炎症と線維症を制御するエピゲノム修飾因子の解析
○古賀 友紹1、船藏 直史1,2、洪 性賢1、野田 彩音1、井上 俊洋2、中尾 光善1 (1. 熊本大発生研細胞医学、2. 熊本大院医眼科学)
[S46-3]血管内皮細胞の発生・分化・老化におけるユニークなエピゲノム制御解析と病態解明
○南 敬1,2 (1. 熊本大生命資源セ分子血管制御、2. 熊本大院分子血管)
[S46-4]鎌状赤血球症治療に向けたヒストンメチル化酵素G9a阻害剤の開発
○伊藤 昭博1 (1. 東京薬大生命)
[S46-5]エピジェネティクス複合体解離誘導剤の創製
○鈴木 孝禎1 (1. 阪大産研)