セッション詳細

[SS13]★データサイエンスから薬剤師の未来を考える-産官学の立場からー

2025年3月29日(土) 10:15 〜 11:45
第15会場 (マリンメッセ福岡B館 会議室1-1 [2F])
共催:株式会社カケハシ
オーガナイザー:工藤 知也 (カケハシ)、佐野 元彦 (星薬大)
2015年10月に厚生労働省が示した「患者のための薬局ビジョン」を契機に、薬機法改正による服薬フォローアップの義務化が進み、薬局は対物から対人中心への業務移行を目指す施策が講じられてきた。「患者のための薬局ビジョン」は、文字通り患者のための医療の実現を目指すものであり、対人業務の成果は医療の質の向上にある。
一方、これらの成果を適切に評価する仕組みは未だ十分に構築されていない。近年、医療分野への情報技術導入により、薬剤師個人では実現できない膨大なデータ解析が可能となり、対人業務を定量・定性的に評価できる基盤が整ってきた。「患者のための薬局ビジョン」から10年を迎えた現在、エビデンス創出と課題解決を通じて医療の質向上に貢献する薬剤師の役割は、これまで以上に大きい。その役割を果たすには、医療施設を中心に産官学が一体となり、新たな発想で薬剤師の未来を切り開く異分野連携が不可欠である。
本シンポジウムでは、薬剤師の将来像に、行政、教育機関、医療施設、企業など、様々な立場のシンポジストによる講演を通じて議論を深め、臨床現場で薬剤師がリアルワールドデータ(RWD)をどのように活用するか、またその過程で生じる課題について、多角的かつ実践的な視点から議論を行う機会としたい。

オーガナイザー挨拶:工藤 知也(カケハシ)

[SS13-1]薬剤師の対人業務の効果の見える化への期待

○小川 雄大1 (1. 厚生労働省医薬局総務課)

[SS13-2]薬局DXツールから得たデータを現場が利活用する時代に向けて

○工藤 知也1 (1. カケハシ)

[SS13-3]がん分野において、薬局のクオリティ・インディケーター評価は行えるのか?

○本田 雅志1 (1. 総合メディカル)

[SS13-4]大規模保険請求情報を用いた薬剤師の貢献の視える化

○村木 優一1 (1. 京都薬大)

総括:佐野 元彦(星薬大)