セッション詳細

[JS11]★第9回 臨床化学の進歩が変える薬物治療 ~薬学と臨床化学で共創する個別化医療イノベーション~(日本薬学会,日本臨床化学会 共催)

2025年3月29日(土) 8:30 〜 10:00
第17会場 (マリンメッセ福岡B館 会議室2-1 [2F])
オーガナイザー:城野 博史 (熊本大病院薬)、前川 正充 (東北大病院薬/東北大院薬)
「臨床化学」とは、分析技術を基盤とした臨床化学検査を医療に提供する実務とともに、病因・病態の解明や治療・予防に寄与することをめざす分野である。薬学領域においても、薬物血中濃度・臨床検査値を活用した治療薬物モニタリング、近年のゲノム解析情報に基づいた個別化医療、質量分析技術を駆使したオミクス解析による薬物の治療効果予測マーカーの開発など、臨床現場で適切な薬物治療を実施するには、臨床検査を基盤とした臨床化学の最新の知識・概念が必要不可欠な時代となりつつある。
本シンポジウムでは、臨床化学の医療現場への貢献を目的とした「一般社団法人日本臨床化学会」との共催という形式で、臨床化学の知識・概念および多様な分子解析技術の最新の研究成果を取り上げ、「薬学と臨床化学で共創する個別化医療イノベーション」と題し、早期診断・層別化や副作用検出に有用なバイオマーカー開発の最新知見をご提供いただき、効果的な診断・薬物治療の実践に必要不可欠である、臨床化学と薬学との融合の可能性について議論したい。

趣旨説明:前川 正充(東北大病院薬)

[JS11-1]個別化予防医療に有用なバイオマーカーの探索

○公文代 將希1、八木 文佳2、林 和未3、前川 正充1,2,3、眞野 成康1,2,3 (1. 東北大病院薬、2. 東北大院薬、3. 東北大薬)

[JS11-2]国試準備期間の学生の心理ストレスとメンタルヘルスの血液バイオマーカーの統合解析:個別化ストレスマネジメントへの応用

○瀬戸山 大樹1、福應 温2、國崎 祐哉1,3、加藤 隆弘3 (1. 九大病院、2. 純真学園大、3. 九大院医)

[JS11-3]がんゲノムの理解に基づく治療戦略

○神力 悟1,2 (1. 熊本大院生命科学、2. 熊本大病院がんゲノムセンター)

[JS11-4]免疫複合体の網羅的解析を基盤とする病態関連分子の特定と個別化医療への挑戦

○相原 希美1、大山 要1,2、中嶋 幹郎1 (1. 長崎大院医歯薬、2. 長崎大病院薬)

まとめ:城野 博史(熊本大病院薬)